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ちょっとTシャツの話でも

lessとクラゲがちょっとTシャツの話でもしてみたいと思います。今回は第2回目。お題は日本で一番活発なインディーズTシャツイベント「Tシャツラブサミット」を語ります。ラブサミだけではなく、他のイベントについても色々と語ってみます。

lessクラゲのプロフィールはこちらです


[その2] Tシャツラブサミットを語る (2004/11/03収録)
(最初に。「Tシャツラブサミットとは何?」という方は、こちらの「Tシャツラブサミット」の公式サイトをご覧ください)

クラゲ :きょうのテーマなんですが「Tシャツラブサミット(以下、ラブサミ)を語る」なんですが、ちらっと小耳にはさんだ話だと、既に次回の日程が決まったそうですよ。

less :おお!

クラゲ :ゴールデンウィークの前半の4月30日(土)・5月1日(日)に科学技術庁での開催で、初めての2daysですね。

less :いいですねー。場所はラブサミ5と同じになるわけですね。

クラゲ :ええ。

less :そもそもクラゲさんはラブサミの1回目から参加されてたんですか?

クラゲ :僕はブランドさんではないので1回目からお客として毎回足を運んでますね。そして、今回のラブサミ5では初めて「Tシャツ本を売らせてもらう」ってことで参加しました。

less :なるほど。ラブサミなんですけど、僕は去年の秋に行われた3回目からの参加なんですよね。ラブサミ1はそれこそ東京のインディのみっていう括りがあってお呼びすらかからなかった。

クラゲ :へー。

less :ラブサミ1の時期に、三国志Tシャツの赤兎馬さんと漢字TシャツのAnythingさんと僕(Mars16)とで、久米繊維の久米さん主宰のトークイベントにでてたんですが、そこでお客として来てたTUZZ君がラブサミ主宰のハードコアチョコレート代表MUNEさんの親友だったんですよ。で「僕もラブサミ出たかったんですよー」って言ったら、「じゃあMUNEに言っとくよ」って。でも連絡こなかったんですけどね(笑)。

クラゲ :だはは。

less :なので、僕から直接事務局にメールを飛ばしました。

クラゲ :振り返ってみると、ラブサミ1の開催は2年前の春に中目黒「ばん」で行われたTシャツブランド飲み会(※クラゲ幹事で行われたインディーTシャツブランドが20ブランドほど集まって行われた飲み会)の前後だったんじゃなかったでしたっけ?

less :飲み会のちょっと前ですね。ラブサミ1を行ったすぐ後に、中目黒でのTシャツブランド飲み会が開催されたんですよ。

クラゲ :その頃、僕のほうはブレインバスターさんと一緒に「Tシャツ祭り@川崎チッタ」の方に関わっていたんで、ラブサミには全然タッチしてませんでしたね。

less :僕は「Tシャツ祭り」には完全にタッチしてないんですよ。



クラゲ :今考えてみると興味深いのが、ちょうど同時期にTシャツをメインとしたイベントが2つ立ち上がったってことでちょっとづつ盛り上がりが出てくるんですよね。それまではネットで売るか、狭き門であるお店で売るかって選択肢しかなかったのが、「イベントで売る」って選択肢が出てきたんですよね。

less :他に、もうひとつの選択肢でデザインフェスタ(以下、デザフェス)がありますね。

クラゲ :あ、そうでしたね。

less :持論ですけどラブサミっていうのは「デザフェス」ができなかった「出展者が儲ける」というハードルを低くできた画期的なイベントだと思います。デザフェスって顔見世的な要素が強くって人はくるけど出展者はなかなか儲からないじゃないですか?

クラゲ :そうなんですよね。出してる人もどちらかというと売るというよりは宣伝的なノリなんですよね。

less :MUNEさんがすごいのは、出るからにはハッピーになってもらいたいという男気的なものがあるんやないかなと思うんです。お笑いとくっつけたのも場としてだけでなく、なんかね、こう興行的でみんながついついお金つかっちゃうっていうにおいがあります。

クラゲ :ラブサミ以降ってブランドさんの目標として「ラブサミに出る」ってのがあると思うんですよ。僕、Tシャツビジネス塾の講師をやらせてもらってるんですが、塾生さんとお話してもそう答える方がいらっしゃって、実際、今回のラブサミでは塾生の方で出店されている方を見て「ラブサミもネクストステージに入ったなぁ」って印象をもちました。

less :それだけメジャーなイベントに発展した!と。

クラゲ :ええ。そういうことですね。



less :Tシャツビジネス塾が生まれたのもNo More Tearsという店舗ができてからってのがあって、やっぱ単純にTシャツを販売する場が増えたんですよ。

クラゲ :そうなんですよね!

less :なので、もうブランドがやたらめったら出てくる。

クラゲ :今までインディーズブランドさんがTシャツを売る場って限られていたと思うんですよ。ネットか、ブレインバスターさんかデザフェスか。

less :東京だとそうですね。大阪なんてもっとなかったですよ。ニードルス・少年ジェッター(※両店ともインディーズTシャツの品揃えが豊富なショップだったのですが、現在閉店しております)かフリマでなんとかしてたってのがほとんどじゃないですかね。

クラゲ :ちょっと話はずれるんですが興味深い話があって(某ブランド)さんってラブサミで毎回人だかりができるくらい、盛り上がるブースのひとつじゃないですか?

less :そうですね。

クラゲ :(某ブランド)さん目当てでラブサミ行く人がいるくらい人気があるんですが、そんな(某ブランド)さんが代々木公園のフリマに参加されているのにたまたまお会いしたんですよ。

less :いつごろですか?

クラゲ :Tシャツ祭りか1回目ラブサミの前後ですねでも、ラブサミと違って、全く売れなかったそうで、僕がたまたま足を運んだフリマで全然見る人がいなくってちょっと、さびしそうでした。で、(某ブランド)さんに聞くとフリマだとインディーズTシャツは売れないみたいなんですね。

less :そうなんですよ。安くせえってそればっかり言われます。

クラゲ :やっぱ、Tシャツイベントとフリマを比べると、集まる客層が違いますよね。ラブサミって「Tシャツ買うぞ」って勢いのあるお客さんが多いんで、売れるところは半端なく売れますよね。

less :そうなんですよ。これもまた面白くてラブサミで弱いところで、他で強かったりってのもありますよね。具体的に数字はわからないんでアレなんですが(某ブランド)さんとかはT-4では結構売れたんですよ。それがこないだラブサミ5で見た感じではそれほど人がいなかった。恐らく、客層の違いだと思うんですよね。T-SHIRTS AS MEDIAさんが例えばでたとしても僕らが勝つ可能性がラブサミでは断然高い。

クラゲ :そうかもしれないですね。代官山などの街とラブサミを比べてみると売れ筋のブランドは違ってくるでしょうね。

less :ラブサミだとT-SHIRTS AS MEDIAさん目当てでくるのではない、なんかこう人とちゃうのを見つけようとする下北沢的要素が強いです。

クラゲ :ラブサミについてはお笑いも絡んでいるのが下北沢要素をかもし出しているのかもしれませんね。

less :確かに!Tシャツ祭り、T-4とかとは全然違う雰囲気ありますからね。

クラゲ :でしょうね。お笑い好きなサブカル感度の高い人がラブサミの雰囲気を作り上げてるのかなぁ?

less :かもしれないですね。

クラゲ :そうなると、ラブサミに強いブランドって出てくるんでしょうね。

less :バンドブームとかと同じで淘汰もはじまってますしね。イカ天で予選落ちしたGLAYみたいなのが潜んでいる可能性はありますけど(笑)。



クラゲ :北山さんがラブサミに最初に出られたときの印象って覚えてらっしゃいます?

less :僕がでた3のときはともかく何かみんな暗かったですね。僕ははじめてだったんで楽しく売ってたんですけど。確か開催が去年の秋でラブサミ1、ラブサミ2に比べて最も人が少なかったみたいですね。

クラゲ :そうみたいですね。

less :でも、不思議なものでMARS16は今回のラブサミと変わらないくらい売れたんですよ。これは単に「大阪から来て無様には帰れない」という僕の危機感が高かったので、無理に売った感もあるんですけど、、実行委員会の人たち的には3の入場者数減少が一つ反省になって次回の4から更に広報や宣伝をしたんじゃないですかね。

クラゲ :秋の開催についてはちょっとチャレンジ的な要素もあったと思うんですよね。ここからの話はあくまで僕の予想何ですが、1回目って日本で初めてのインディーズTシャツオンリーイベントでどうなるのか?って不安いっぱいだったのがふたを開けてみると大盛況で大成功だったと思うんですよ。

less :ええ。

クラゲ :続けて夏に開催された2回目も同じく大盛況。

less :みんなウハウハいってました(笑)。

クラゲ :それで、その流れで「秋も!」って感じでやったら、季節的な要因でちょっとつまづいちゃっと思うんですよ。

less :それを聞くと、僕も1,2を知ってたら3はへこんだかもしれないですね。知らないから暗くならなかった。

クラゲ :ブランドさんもずっと右肩上がり的な感じを予想してたから3で、ちょっとつまづいてそれで暗い顔だったと思うんですよ。けど、インディーズTシャツの勢いをもってしても、季節的に「秋は辛い」ってのが分かったのは収穫だったと思います。



less :なるほど…。でも、ほら4・5はいい感じで次はステップアップをってのが実行サイドであると思うんですよ。他にもイベントが増えましたし。ブランドが自ら売る必要がないTシャツNOW(以下、Tナウ)とか。あとT-4もそうですが。

クラゲ :lessさんって恐らく唯一T-4、ラブサミ、Tナウを全て見つめてきた方だと思うんですよ。特に北海道の小樽で開催されるT-4は北海道なのでみんな実態がつかみにくいんじゃないかと思いますんで、それぞれのイベントの印象とかを教えて頂いてもよろしいですか?

less :ええ、まずTナウってのはお洒落さがありますね。デザイン系で纏められてる感があるじゃないですか。基本統一感を持たせる行動があるんですよね。Gショックプレゼンツとか湘南でやるとか。

クラゲ :イベントとしての統一感、については同感です。洗練されてますよね。

less :T-4にはそれがないです。元々が博物館にしようって話で、資金を作るためのイベントですから、もう、ともかく誰でも来いと。

クラゲ :場所が広いんですよね?

less :バックヤード含めて600坪です。

クラゲ :600坪って想像つかないんですけど、どれくらいの広さなんですか?

less :小樽駅の端から端までくらいですね。

クラゲ :すごいなぁ!

less :いやー、でも全部埋めるのが不可能で、無理やりパーテーションでくくってます。

クラゲ :Tシャツイベントとしては日本一ですよね。

less :大きさだけは(笑)。それでここで僕らが差別化したのは、全部のTシャツに説明をいれたんです。店員ももう何のTシャツかわからないんでTシャツごとにPOPを書いたって感じです。Tナウはブランド説明のみなんですが、それをもう全部にしちゃった、と。博物館要素あるでしょ?

クラゲ :ええ。完全に博物館ですねー。

less :でも、まあ基本このTナウとT-4はブランドさん本人がでなくてもいいという意味で一緒です。でも、ラブサミはフリマ+デザフェスつまりリアル店舗に近いんですよね。しかもなんか怪しい(笑)。一番、カオスな雰囲気はありますね。いや、これはいい意味でサーカスとかねプロレスを見に行くみたいな、そんな感じに近い。

クラゲ :下北沢的でもありますよね。町全体で色々なお店があって、そのいろんなお店を見に行くって楽しみもある。

less :そうなんですよ。しかもみんなオモロイブランドばっかりでしょ?蜘蛛のTシャツ(NITRO INJECTION)のとなりにかわいい蜂が7匹とんでるんですよ(HEN-T)。

クラゲ :それぞれ個性的ですよね。そこが同じイベントで同居してるってのは面白いです。

less :ええ。ありえへんなって。あと個人的な楽しみでブランドの人が見れるという楽しみがないですか?普段Tシャツは見てますけど。どういう人が作者さんなのかなー?みたいな感じで。

クラゲ :ありますねー。Tシャツそのもの以上にTシャツを作った人を見てみたいって気持ちはありますね。

less :ICE-MIXの人でかいなーとか、スカラヴィジョンの人もっとでかいなーとか。でも、繊細なデザインだったり、かわいかったり。びっくりしますよ。

クラゲ :だはは。普段ネット通販だけやってるブランドさんだと、直接お客さんに手渡しできるのが新鮮らしいですよ。

less :ああ、それは確かに。楽しいですよね。

クラゲ :lessさんがイベントに出てらして印象に残るお客さんとかいらっしゃいます?

less :あ、います!!「僕4thシングルから持ってます」とか。会社帰って名簿みましたもん(笑)。

クラゲ :おー。かなりコアなフアンさんですねー。それって、ネットとリアルがつながる瞬間ですね。



クラゲ :話は変わってT-4は来年も開催されるんですか?

less :モチロン!!去年はね12月のマイナス15度のなかT-4リターンズっていうのもやったんですよ。

クラゲ :12月にTシャツって道産子的にはありえないっす(笑)。

less :それがまた、売れるんですよ。イナズマチャンピョンのKING-KAZとか握り締めてレジに持ってくるんです。

クラゲ :そうそう、これを読んでるブランドサンでT-4に出てみたいって方がいらしゃったらどうすればよろしいですか?

less :えっとですね。公式HPがありますのでそこにあるメールアドレスに「出たい」といえば、お返事差し上げます。(⇒T-4公式サイトはこちら



クラゲ :もうそろそろまとめに入りましょうか。

less :まあ、T-4は来年もあるので、中身は同じことの追求ですが。出てもらってブランドさんにメリット感じてもらうようにがんばります。そのへんラブサミの影響大です。

クラゲ :ラブサミに望むことってあります?

less :そうですね。クラゲさんどうですか?

クラゲ :僕はですね、Tシャツ好き全てが集ってビックサイトとかでやってもらいたいですね。デザフェスと双璧をなすイベントになって欲しいです。インディーさんがTシャツを売るチャネルのひとつとして、定番というかコミケ的な形になってもらいたいですね。Tシャツのお祭りみたいな。あとは個人的な希望なんですが、T-4・ラブサミ合同イベントとかも面白いかなと思ってます。

less :それは面白い!!ブランドの皆さんに北海道に来てもらって!どこか旅費を出してくれるようなスポンサーの方いませんかね?

クラゲ :いいですねー。今以上にもっと盛大なイベントになって欲しいです。lessさんはどうですか?ラブサミに望むことは?

less :僕はそうやなあ。マジック&マジックショーみたいな世界中のインディTシャツブランドがくるようなそんなイベントになって欲しいですね。MARS16隣のブースにコンガ代表とかラブサミサイトがK-1みたいになってきて。そう考えるとTシャツって万国共通なんですよね。

クラゲ :では、今日はこんなところで終わりにしましょうか。

less :次回は「今年1年のTシャツシーンを振りかえる」をやりましょうよ。

クラゲ :はい!では、今日はお疲れ様でした。

less :お疲れ様でした。


今日の「Tシャツの話」はいかがだったでしょうか?「ラブサミ」が先駆者となり、その後色々とインディーズTシャツのイベントが増えてきたのですが、その流れもまだまだここ1,2年の話。今後はインディーズTシャツがどうなっていくのか?注目ですね。

次回はlessとクラゲが今年のTシャツシーンを振りかえってみます。年末ですしね。

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プロフィール
less

74年生。Tシャツパラノイア(命名:久米さん@久米繊維代表)、音楽ジャンキー。99年にTシャツオンリーラボブランドMARS SIXTEENの活動を開始。現在まで100種類以上のワークスをこなし、「ファミコンリスペクトタイトル全制覇!」を掲げるゲームTのサードパーティー的存在になりつつある。

また、Tシャツに関するあらゆることに携わる、デザイン、工場での作成、流通、販売と全てを行う(株)マーズ・シックスティーンの代表を務める。

クラゲ

73年生。東京Tシャツ部の部長兼サイトのwebmaster。北海道生まれ、東京在住。昼間は普通のサラリーマン。「Tシャツ」「お笑い」「テクノ」をこよなく愛す31歳。

夢は365日毎日違うTシャツを着ること。

夏は大小様々な野外raveに出没、冬はコタツを囲んで友達との鍋パーティーというのがここ数年の流れ。

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