| ○Tシャツ自作の鬼〜アイロンプリント編〜 (text by Nerd@東京Tシャツ部#003) |
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●Tシャツ自作の前に
●用意するもの
●製作の流れ
●どんなデザイン?
●アイロンのコツ
●どのくらいの耐久性?
Tシャツって、ほんとに色も種類も豊富だよね。単価も安いから(高いのもあるけど...)、インスピレーションで買えるし、そのときの気分でいろいろ選べるし。
でも、市販のTシャツは、所詮はレディメイド。気に入ったTシャツがあっても、サイズがピッタリとは限らない。それに、ウッカリ見知らぬ人とおそろいになっちゃって、「街でバッタリ」なんて目も当てられない。
いっそのこと、自分で作っちゃったほうが良くない?
Tシャツをキャンバスに見立てて、おもいっきり自己主張しちゃおう。
△top
・パソコン
・プリンタ
・アイロンプリント用紙
・Tシャツ本体
・アイロン
・アイロン台の代わりになるもの
以上です。
では、上記の各項目に関してちょっと説明していきましょう。
<パソコン>
なんでもいいです。低スペックの8インチディスプレイの古いMacでも、DELLのノートパソコンでも、プリンタが接続できればOKです。グラフィックソフトを使えれば色々なデザインを試みることができますが、文字だけでも充分インパクトのあるTシャツが作れるでしょう。(ちょっと前のハリウッドランチマーケットで売ってた「もやしっこ」Tシャツは、一部で話題でした)
<プリンタ>
カラーでも白黒でも良いです。ただし、レーザープリンタだと紙詰まりを起こす可能性があります。(アイロンプリント用紙って、けっこう分厚いんです)普通のプリンタだと白いTシャツにしかプリント出来ないんですが、ちょっと前ののアルプス製のプリンタは、どんな色のTシャツのもプリント出来るようです。(まだ製造してるかは不明)
<アイロンプリント用紙>
普通の紙でアイロンプリントする方法もありますが、決してお手軽ではありません。パソコン周辺機器を販売しているようなお店であればアイロンプリント用紙も販売していることが多いので、それを利用しましょう。アイロンプリント用紙はいろいろ種類があります。お使いのプリンタとの相性も多少あるでしょう。アイロンプリント用紙のパッケージには、どのメーカーのプリンタを想定したものであるかが明記されていますので、それをよく確認して購入してください。
○EPSON アイロンプリントペーパー A4サイズ
○EPSON アイロンプリントペーパーA3サイズ
○FUJIFILM インクジェット用 アイロンプリント A4サイズ
○FUJIFILM インクジェット用 アイロンプリント A6サイズ
○インクジェットアイロン転写紙(白布用) A4サイズ
○インクジェットアイロン転写紙(カラーTシャツ用) A4サイズ
○インクジェットアイロン転写紙(カラーTシャツ用) A6サイズ
○コニカ アイロン転写紙スーパーハイグレード A4
<Tシャツ本体>
無地のTシャツを販売しているお店は、探せばけっこうあります。僕は主に、へインズのBeefyか、anvilのヘビーウェイトを使ってます。好みに合わせて、メーカーやラインナップも検討すると良いでしょう。
Hanes
http://www.hanesbullseye.com/(英語)
anvil
http://www.miura.co.jp/anvil/
小売している問屋さんなら安く買うこともできます
株式会社 丸川屋
http://www.marukawa-ya.com/
<アイロン>
普通の家庭用アイロンで充分です。ちなみにウチのアイロンは、もう10年以上使っている旧型です。
<アイロン台の代わりになるもの>
アイロン台じゃなく「代わりになるもの」ってところがミソです。アイロン台だとフワフワしてるので、プリントする際に上く圧力をかけられないんですね。僕は、文庫本や雑誌やコタツの天板なんかを使っています。要は、固くて平らで、熱に強いものなら何でもいいんです。
△top
(1) パソコン上に、画像でも文字でも、Tシャツにプリントしたいものを用意する。
(2) プリントアウトする。Tシャツにプリントする際は、プリントアウトされた画像が鏡に映したみたいに裏返しになるので、プリンタの印刷設定をアイロンプリント用の設定にする。そんな機能がない場合は、あらかじめ画像を反転させて(鏡に映したみたいに)プリントアウトする。
(3) プリントアウトされたら、画像に沿って切り抜く。このとき、画像のまわりに少し余白をもたせて切り抜くこと。また、鋭角に切り込みを入れるのは避けた方が無難。
(4) Tシャツのどの部分にプリントするか、プリントアウトしたものを切り抜いた物を、実際にプリントするTシャツの上に当ててジックリ検討する。それに先立ち、Tシャツのシワはアイロンで伸ばしておくことをオススメする。
(5) 位置が決まったらプリント面を下にして、余念を捨て一気にアイロンを押し当てる。(アイロンのかけ方についての詳細はこちら)
(6) アイロンし終わったら、しばらく放置して余熱を取る。
(7) 冷めたら、紙をはがす。ちゃんと冷ました後でないと、Tシャツについたインクがボロボロになるので、冷ましてからはがすこと。
(8) 完成
△top
自作の醍醐味は、思うがままのデザインができることでしょう。マシンのスペックや使用するソフトウェアの仕様、自分のスキルなどにもよりますが、少なくとも「こんなTシャツあったら面白いなぁ」というイメージさえあれば、あとは何とでもなります。
自分で着る分には、たとえば他人の著作物を流用しても合法の範囲内です(ただし、売ったりしちゃいけません。著作権法の解釈については、専門家にご相談ください)。自分で絵を書いたりデザインしたりするのがシンドイならば、たとえばお気に入りのポストカードをスキャニングしてみるとか、インターネットから画像を拾ってくるとか、方法はいくらでもあります。
アイロンプリント用紙のサイズもB3まであるので、その気になれば全面プリントだって可能です。
それに、なにも自分で着るものばかり作ることもありません。たとえば、子供の写真入年賀状を毎年送りつけてくる友達に、その写真をTシャツにプリントしてプレゼントしてあげても良いでしょう。(イヤガラセと思われるか喜んでもらえるかは、相手の親バカ度合いによります)
また、文字だけでも素敵なTシャツが作れます。ワープロソフトを使って、ちょっとした文字列をプリントしてもカッコいいTシャツが作れます。その程度のことなら、凝ったフォントを使わなくても充分でしょう。
中原中也や萩原朔太郎の詩をそのままプリントしちゃっても、コアな感じで良いかもしれません。
△top
アイロンプリントTシャツを作る上で、意外と難しいのがこのアイロン。しかも、ここで失敗することは、無地Tシャツを1枚ムダにしてしまうことを意味します。慎重を期したいものです。(失敗風味が良い味になる場合も稀にありますが…)
このコーナーでは、アイロンのコツを経験則の範囲内で公表したいと思います。
(1) 前もってTシャツにアイロンをかけるべし
Tシャツは、伸縮性があります。このため、特にシワになっていないような状態でも、繊維の密度が一定ではありません。そこにそのままプリントすると、あとからプリントが歪んだりして、悲しい結末を迎える可能性があります。例えるなら、地盤のゆるい土地に土台無しでビルを建てるようなものです。そこで、繊維の密度のブレを最小限に食い止めるために、あらかじめTシャツにアイロンをかけておくことをオススメします。このひと手間だけで、失敗率を格段に下げることができます。
(2)アイロンは滑らさず、上から押さえつけるように
プリントする際は、プリント用紙をTシャツに伏せて上からアイロンをかけるわけですが、その際、衣服にアイロンをかけるで表面を滑らすようにしてはいけません。Tシャツの表面を滑らせてしまうと、その部分だけ繊維の密度が薄くなり、プリントが歪んでしまいます。Tシャツの上にプリント用紙を伏せて置いたら、その上からアイロンごと押さえつけるように圧力を加えてください。(そのためには、アイロン台のようなフワフワしたものの上では不都合です。雑誌やコタツの天板のように、耐熱性がある固いものの上で行なってください)
(3)アイロンは、プリント用紙の端から
アイロンプリントのキモは、端っこです。端が弱いと、すぐにボロボロになります。なので、真中よりも端っこを丹念にアイロンで押さえつけてください。
(4) カラーの表紙は気をつけよう
アイロンプリントの台として、雑誌や本をオススメしましたが、雑誌によっては困ったことになることがあります。「ViVi」を台にしてアイロンをかけたところ、表紙の色がTシャツにうつってしまいました。洗濯したら落ちましたが、ちょっと驚きでした。
(5) 本や雑誌はヘロヘロになります
アイロンの土台に使った本や雑誌は、紙がヘロヘロのヨレヨレになります。ヘロヘロになってもよい本や雑誌を台にしましょう。
(6) 段差に気をつけるべし
袖口や背中の上のほうにプリントする場合、縫い目やリブなどで段差ができてしまう場合があります。その場合、プリントが歪んでしまう恐れがありますので、段差を是正しなくてはなりません。そのような場合僕は、たとえば袖口にプリントしたい場合などは、袖口に文庫本を差し挟んで台にして、段差をなくします。
(7) シツコイぐらいに押し付けるべし
しっかり圧力をかけて、しつこいぐらいに押すべし。そうしないと、Tシャツの生地にアイロンプリント用紙の糊(プリント面)が馴染みません。油断せずに、万遍なくグイグイ押しましょう。ただし、焦がさないよう注意。
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アイロンプリントは、所詮糊にインクを染み込ませて、Tシャツの生地の上に乗せているだけのものです。そのため、シルクスクリーンなどで作った油性インクのプリントよりも耐久性は悪いです。ただし、耐久性が悪いと言っても、2回や3回でダメになるようなものではありません。
このTシャツ(Tコレ072 お薬Tシャツ)は、かなり着倒していていて、何十回と洗濯していますが、プリントの落ち具合は写真の通りです。もはやプリントがどうこうというより、Tシャツ自体がヨレてきているぐらいです。
使っている洗剤や洗濯機、洗濯の仕方などにもよると思いますが、飽きるまでは着れます。
洗濯の話が出たついでに、洗濯の時の注意点にも触れておきましょう。
先にも触れましたが、アイロンプリントはしょせん糊と水性インクです。なので、長時間濡れた状態で放置すると、インクが溶けてTシャツのほかの部位などに色移りしてしまいます。なので、濡れた状態で丸めて放置するのは厳禁です。
また、アイロンでプリントすることからも察しがつくと思いますが、アイロンプリントの糊は高熱で溶けます。このため、熱湯で洗濯するのはオススメできません。
心得としては、濡れたままで放置せず、洗濯したらすぐに干すこと。要注意です。
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