クラゲの「Tシャツサイトインタビュー:イングロリアス編」
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クラゲの「Tシャツサイトインタビュー」

第62回目のサイトインタビューは「イングロリアス編」です。

イングロリアスのサイトはこちらです
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今回のインタビューは イングロリアス さんです。

退屈な世の中に刺激を与えるグラフィックのTシャツを作り続けるイングロリアスさんからはどういうお話が聞けるでしょうか。お楽しみに。

[第62回目] 「Tシャツサイトインタビュー」〜イングロリアス編〜 (2010/6/12収録)


クラゲ : 今日はよろしくお願いいたします。

イングロリアスKazz(以下Kazz) : よろしくお願いします。

クラゲ : 最初に自己紹介をお願いいたします

Kazz : コンセプトは「オシャレな寝巻き」、イングロリアスです。

「オシャレな寝巻き」には、僕らなりのTシャツの美学というか、考え方があって。自分を着飾りたいデートの時に着ていくTシャツがあって、でもそれが食事の油汚れを気にするようなTシャツだったら、ちょっと自分らの思う「Tシャツ」とは違うかな、って思っています。

友達が突然来たり、近所のコンビニに行く時に、ソファに脱ぎ捨てたTシャツを羽織って出かける。そんな時がTシャツの「一番オシャレ」なシーンなのかな、って思っています。

クラゲ : ブランド名「イングロリアス」の由来を教えてください

Kazz : これは、僕の人生の一つともいうべき、英国のロックバンド「THE WiLDHEARTS」の曲名から取りました。意味は、「不名誉」なんですが、響きがとても奇麗で透き通った感じがしたので好きな単語の一つでした。Tシャツにも、バンドのエピソードを盛り込んだりしています。



クラゲ : Tシャツを作り始めたのはいつ頃からでしょうか?

Kazz : 学生時代といっても92〜93年のころ、まだ今のようなTシャツを作れる環境って当時はなく、Tシャツに直接手で描いたりしてました。

だんだんパソコンが主流になり、当時 ALPS の家庭用パソコンプリンターでTシャツに綺麗なアイロンプリントが出来る資材が販売されたので、今度はこのプリンターをつかってTシャツを自作していました。

デザインの学校に通っていたのもあり、自作のTシャツは一つの主張でもあって、色々作っては遊んでいましたね。

そして、社会人になってからも会社の機材を使ってTシャツを作り、仕事が広告などのデザインだったので、仕事としてノベルティのTシャツを作ったりもしていました。

振り返ってみると、昔から自分で作ったTシャツは「人にあげる」だけで、「売る」という発想はなかったですね。

でも、人にあげていたりすると、だんだん「欲しい」という人も増えてくる一方で「もらえるんだったら何でも着る」という人も出てきました。それが一つの「Tシャツの魅力」でもあるのですが、お金を支払って購入する本来の「Tシャツの価値」って何だろう?と思うようになって、そこからTシャツを「売る」ことを始めました。

クラゲ : Tシャツが最初に売れたときのことを覚えてらっしゃいますか?

Kazz : ネットショップのもろもろの準備が金曜日の夜中までかかり、オープン作業後はすぐに寝てしまったんですが、翌朝起きたらすぐに注文が入っていてビックリしたのを覚えています。

事前にサイト上でティーザー広告を入れておいたり、メールマガジンのみを先行していてオープン予告をしていたのはあったのですが、オープンしたての「名も無いサイト」としてはそれらを見たのは微々たる人数なはずなので不思議な気持ちをもちつつ、オープン翌日に注文が入ったあまりの嬉しさに仲間に電話して「おまえのイタズラか?」なんて話してました。

これはもしかしたら自分の推測ですが、ご購入された方は、銀行の窓口の女性だったのかなー?って思っています。

3〜4年前は、いわゆる「オレオレ詐欺」が出始めた頃で、個人じゃない会社や団体で銀行口座は作るが難しくなって、口座を作るために銀行の窓口である意味「売り込み」のような感じでいかないと難しかった時期がありました。

そのなかで、銀行の窓口の人たちにサイト名やURLを尋ねられたんです。なので、その人たちがご購入くださったのかなー?と。

キザな台詞かもしれませんが、今日までいろいろと関わる人たちから、いろいろな恩恵を受けていると感じることがあります。この最初の1件、2件と続いた注文が、より自分たちを考えるキッカケになりました。



クラゲ : 自分のブランドのTシャツの中で特にお気に入りのものはどちらですか?

Kazz : 基本的に全部です。アイテムを発注するたびに、プリントを変えてオーダーしたりしているのでみんな表情が違います。

強いて言えば、キャンパスと同じ色の再現に苦労した「Inglorious」、複雑な色のケヌキで工場から嫌がられた「Kill Your Own」、ラバー独特のテカリをなるべく無くし、染み込みと併用した「Gentleman」なんかは、手元にくるまで時間かかったのもあって印象に残っています。

クラゲ : ネットでTシャツを販売してみていかがですか?

Kazz : 「Kill Your Own」は、販売当時はビンラディンとかで話題だったころだったのかな?ハワイに着ていった人が、年齢問わず現地の人からTシャツを指さされて同意を求められたそうで、向こうでは違ったニュアンスにも受け取られたみたいです。帰国して、「Tシャツの本当の意味を教えてください」って言われて困りました。

販売していて嬉しいのは、リピーターの方が多いことです。思わず、ヨゴレやサンプルなどB品をおまけに入れたら、丁寧に返ってきちゃったこともありました。

クラゲ : Tシャツのアイデアはどのように考えていらっしゃいますか?

Kazz : これは、逆にあまり考えないようにしています。スタートした頃は、「売るためのTシャツ」と思って、自分が着る、着ないに関わらず、狙っていたこともあったのですが、自分が着ないんですよね。今は「売れないのに自分が着たいから作った」というのが多いです。



クラゲ : Kazzさんが気になるTシャツブランドはどちらでしょうか?

Kazz : 既に色々な所で紹介されていますが、「昭和元禄」「まめた本舗」は、他と違って面白いんじゃないでしょうか。

「昭和元禄」は、ミリタリーに行き過ぎないところが良いですし、「まめた本舗」は自分らをきちんとカテゴライズしているし。両者とも「〜らしさ」を持ってますしね。

他には、「グラフィックイコライザー」なんかは、マイペースで好きです。

自分らの反省点として、注文受けてデザインしたTシャツもふくめ、いつのまにかみんな「チャコール」「ベージュ」など同じボディカラーばっかりになってしまった時期があるんです。それだと、「買いにくる人の楽しみがないよね」と思い、最近は自分らの原点の「アメカジ」で、赤や緑のボディカラーも考えるようになりました。この「グラフィックイコライザー」は、いつも同じボディカラーを貫いていて、ある意味、見ると自分らの迷いがなくなりますね。

クラゲ : KazzさんにとってTシャツとは?

Kazz : 自分たちの美学になるのですが、やはり「その辺にあるTシャツを何も考えずに来て出かける」、それがTシャツの完璧なコーディネイトになるものです。なので、デザインだけでなく、カラーなどにも気を配っています。

クラゲ : Kazzさんの今後の目標を教えてください

Kazz : お客様から「キャップつくって」と言われたり、周りからも「パーカー作らないの?」など色々言われるので、今後としてはTシャツ以外も作って行きたいと考えています。

クラゲ : 最後に東京Tシャツ部をご覧の皆様に一言いただけますでしょうか

Kazz : 東京Tシャツ部をご覧の皆様、Tシャツって奥が深いし、でも考え過ぎてはダメな気がします。数年後に引っ張りだすと、また新鮮に着れるものです。ぜひ、自分のTシャツを身体の一部として身につけてください!ありがとうございました。

クラゲ : 今日はありがとうございました

Kazz : ありがとうございました


インタビューはこれで終わりです。

Tシャツ自作派の方は「ALPS のプリンター」って聞くだけで「ああ、KazzさんってTシャツ好きなんだなあ」と思ったことでしょう。当時、Tシャツ自作といえば「ALPS のプリンター」でした。クラゲも当時(恐らく)同じプリンター持ってて、趣味の自作Tシャツを作っていたものです。

Tシャツを「作る」「あげる」「売る」についての考察は考えられます。「Tシャツの価値」を考えていきついた結果が「イングロリアス」でのTシャツ販売だったのですね。

ということで、今回ご協力いただいた「イングロリアス」のサイトはコチラ。このインタビューを読んだ後にサイトを見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

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