第54回目のサイトインタビューは「カミカゼスタイル編」です。

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今回のインタビューは カミカゼスタイル さんです。突き抜けたギャグ系デザインのTシャツを大量にリリースされていることに注目してまして以前からお話を伺ってみたいと思っておりました。ということで、カミカゼスタイルさんからはどのようなお話が伺えますでしょうか?
[第54回目] 「Tシャツサイトインタビュー」〜カミカゼスタイル編〜 (2009/5/3収録)
クラゲ : 今日はよろしくお願いいたします。まず最初にブランドの自己紹介をお願いいたします。
カミカゼスタイル姫川 : カミカゼスタイルという今年7年目を迎えたブランドをやっています、デザイナーの姫川と申します。コードギリギリちょっと超えのバカTシャツをメインのコレクションです。DVD「THE3名様」や映画「デトロイトメタルシティ」などにデザインを提供しています。今日はよろしくお願い致します。
クラゲ : 「カミカゼスタイル」というブランド名の由来を教えてください
カミカゼスタイル姫川 : インターネットの黎明期の2000年頃に「kamikaze.com」というドメインが取れたら後で高くなるんじゃね?と思って申請したら余裕で存在してて、何かあきらめきれずに「kamikazestyle.com」というドメインをとってしまい、もちろんそれが高くなるはずも無く二年ほど放置。その後何かの縁でオリジナルTシャツをデザインする事になりブランド名を考えていた所、そのドメインを思い出してちょうど良いやとブランド名にしました。
当時デザインしたTシャツは2002年のミリタリー系イベントで初めて売り出しましたが、一応ネット通販も考えてやりました。2002年ごろです。僕が始めた時も他にギャグTはあったのですが何か生ぬるいと思ってしまい、その感覚は今でももっています。あとオシャレ感がまったくないデザインをしたかったのです。
クラゲ : そのミリタリーイベントで初めてTシャツを販売したときの感想はいかがでした?
カミカゼスタイル姫川 : 売り出したTシャツの内容は「神風」とか「特攻」「月月火水木金金」などの日本軍ものですが、いきなり15万円とか売れたので、おいしいと思いました。
クラゲ : 先ほどおっしゃっていた「何かのご縁でオリジナルTシャツをデザイン」の「ご縁」とはどのようものだったのですか?
カミカゼスタイル姫川 : 勤めている会社がミリタリー系の服の輸入などををやっていてその関係でアメリカのミリタリーイベントに参加する事が多かったのです。最初は旧日本軍のヴィンテージ軍服などをアメリカのコレクターに売っていたのですが、もっと日本人としてのアイデンティティーを発揮したいと社長に言われ、こんなん昔の戦争相手に売って大丈夫かと「真珠湾先制攻撃」Tシャツとか出したのですが、ことのほか人気を博して。どうやらアメリカ人は日本軍に敬意を持ってるみたいです。
クラゲ : カミカゼスタイルさんは実店舗を運営されていますが、お店について教えてください。
カミカゼスタイル姫川 : 実店舗は下北沢北口の「東洋百貨店」という集合商店街の奥にあります。というもの実は「東洋百貨店」のビジュアルやらコンセプトやら、プロデュースしまして。店を募集した段階で、いまいち動員的なインパクトに欠けるなと。それなら今までイベントや通販のみだったカミカゼを実店舗でやってみるのもありかなと思いました。
クラゲ : 実際に実店舗でTシャツを販売してみていかがですか?
カミカゼスタイル姫川 : Tシャツ専門店、しかもワンデザイナー、ワンブランドオンリーという店は結構少ないと思います。しかも副業もなしというのは稀だと自負しています。しかし、やっぱり冬場は辛いですね。アリとキリギリスで言えば確実にキリギリスです。幸運な事に毎回コミケ(コミックマーケット)に企業参加させてもらってそこで凌いでいます。毎回楽しみにされている地方の方との交流も嬉しいです。
クラゲ : Tシャツをご覧になったお客様の反応はどのようなものがございますか?
カミカゼスタイル姫川 : ひやかしのお客さんが多いです。「これ受けるぅ」とか「ありえないぃ」「ほしいぃ」といったリアクションが多い人は98%買わないです。そして広げてぐちゃぐちゃにして帰って行く。本気で買ってくれるお客様は静かで商品も丁寧に扱ってくれます。そういうお客様は抱きしめてちゅっちゅちゅっちゅしたくなりますが残念ながら男性客が多いです。広げて写メなんか撮るやつは叱ります。ゆとり客にはげんなりします。
クラゲ : 自分のブランドのTシャツの中で特にお気に入りのものはどちらですか?
カミカゼスタイル姫川 : やはり根がオタクなんで、オリジナル美少女イラストシリーズに思い入れがあります。一生懸命美少女イラストを描いていると時の経つのも忘れ没頭、出来上がりで恍惚となります。もう今年43歳なんですけど。
クラゲ : Tシャツアイデアはどのように考えていらっしゃいますか?
カミカゼスタイル姫川 : 入稿ギリギリでないとアイディア浮かびません。残りあと5分でデザインしたこともあります。
クラゲ : 他のブランドに「ここは自慢できる」というところは?
カミカゼスタイル姫川 : 公共機関含め数社から内容証明がついた書面が来たことです。面白さにはリスク背負うという心構え。そして巨大な権力には素直に屈して、デザインを封印するという柔軟さもある自分が好きです。
クラゲ : 姫川さんにとってTシャツとは?
カミカゼスタイル姫川 : 大事な飯のタネです。Tシャツで食っています。
クラゲ : 気になるTシャツブランドを教えてください。
カミカゼスタイル姫川 : MARS16さんの『いとうのいぢコラボモデル』は萌えすぎて思わず買ってしまいました。ウチもぽよよんろっく様とコラボしたのですが、自分が指定したアイディアや構図があまりにもエロかったので、自分でも着れないようなものになってしまい反省しています。
クラゲ : 今後の目標は?
カミカゼスタイル姫川 : 今後はみんなが着れる、小じゃれたデザインを心がけます。
クラゲ : 最後に東京Tシャツ部をご覧の皆様に一言いただけますでしょうか。
カミカゼスタイル姫川 : Tシャツブランドは、一番初期費用がかからないアパレルだと思います。もし自分で作るのであれば、趣味だと割り切らないで「売れる」事を意識して作ったほうが良いと思うのです。それが売れれば、次のデザインの費用になるし、それがまた売れればデザインもお金も増えていきます。なので、真剣なアートワークを心がけなければならないと考えています。うそですけど。適当ですけど。
クラゲ : 今日は色々とありがとうございました
カミカゼスタイル姫川 : ありがとうございました。
インタビューはこれで終わりです。
Tシャツに対する考え方に姫川さんの哲学があり非常に興味深かったです。また「オシャレ感がまったくないデザインをしたかった」という言葉通りの突き抜けたデザイン群は是非皆さんに見ていただきたいです。
ということで、今回ご協力いただいた「カミカゼスタイル」のサイトはコチラ。このインタビューを読んだ後にサイトを見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。
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