Tシャツブランドインタビュー第20回目は「irregular-イレギュラー編」です。

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第20回目のブランドインタビューは、「irregular-イレギュラー」のウエノさんにお話を伺いました。irregularというブランドを運営しながら「Tシャツ・マイナーリーグ」というイベントの中心人物でもあるウエノさんからどういうお話が聞けるでしょうか?お楽しみに。
[第20回目] クラゲの「Tシャツブランドインタビュー」〜irregular-イレギュラー〜 (2007/4/4収録)
クラゲ : 今日はよろしくお願いいたします。最初にブランド名とブランドの自己紹介をお願いします。
ウエノ@irregular : イレギュラーと申します。おバカなTシャツを販売しています。
クラゲ : ウエノさんがTシャツを作り始めたきっかけを教えてください。
ウエノ@irregular : そうですね。イレギュラーを始めたのは2001年7月です。ただ最初はTシャツやるぞ〜!って感じではなかったような気もします。
クラゲ : お?そうすると元々はどういうことをやろうとしてらっしゃったんですか?
ウエノ@irregular : それもとくにないんですよね…。最初は二人でイレギュラーを立ち上げました。とくに目的もなかったですが、日々「なにかすっか〜」と毎日考えていました。もともと制作の仕事をしていたので、何か作りたいという気持ちはありました。でもサラリーマンでやっている以上、いい結果を出しても所詮「会社の名前」とか「見積もり」とか「付き合い」とか、そういうモノ全部含めてのいい結果でして。だからそういう冠とか肩書きとか、まったく無いところで、なにかやってみたいという気持ちは常にありましたね。
クラゲ : ほー、そこでイレギュラーを立ち上げたんですね。立ち上げた最初はTシャツ以外のこともされていたんですか?
ウエノ@irregular : そんな感じだったので、二人で会社の外でバイトみたいなことをしていたんですよ。これがなかなか気持ちよくて。クライアントも私たち個人を認めてくれて付き合ってくれてるわけですから。じゃホームページを立ち上げてみよっかと。仕事くるかもしれないしと。でもそんなんで仕事くるわけないぞと。どうすっか〜と。そんな時に当時の相方が、とあるサイトを見つけてきたんですよ。
クラゲ : お?どういうサイト見つけてきたんですか?
ウエノ@irregular : その時教えられたのが「ハンバーグ009」さんのサイトでした。衝撃でしたね。こんなものがあるのかと。2001年だったので、その当時からハンバーグさんは有名だったと思います。もともと制作の仕事でもおもしろいものを作るのが好きだったので、それがTシャツになって、それでこんな有名になって、こんな売れているのかと。じゃウチらもやってみよ〜ぐらいの感じでした。だから私にとってハンバーグ様は神様です。でも知り合ったあとでウエスギさんは自分より年下だと聞いてちょっと凹みましたが…(笑)
クラゲ : だはは。ハンバーグ009を知ってから、Tシャツつくりを徐々にはじめていったんですか?
ウエノ@irregular : そうですね。私自身第二世代だと思ってます。ハンバーグ009さんや MARS16 さんがいて、その次に出てきたブランド。今仲良くしてるブランドさんはだいたい同じ時期だと思います。
クラゲ : 第二世代って考え方面白いですね。そこでTシャツを作ってみたときの処女作はどういったものなんですか?
ウエノ@irregular : 今もちょこっと残ってますが、全部パロディでしたね。基本的におもしろいことがやりたかったので。今じゃとてもサイトにアップできません…
クラゲ : 最初のTシャツデザインのネタはすぐに思い浮かびました?
ウエノ@irregular : 最初の時期はなんでもアリだったので、すぐ思いつきましたね。でも今はいろいろ考えることもあるのでなかなか。あれはダメか。これはマズイか。これはギリかなど…。けっこうしんどいです。
クラゲ : ほほー。初めて作ったTシャツはどちらかで販売とかしました?
ウエノ@irregular : 最初からインターネットでした。基本的に手刷りでやってたので、ある程度練習して、まあまあかなと思ったので、いきなりホームページで売ってしまいました。今考えるとおそろしいですよね…。かなりひどかったと思います。当時のお客様に会って謝りたいです。で、「こんなに上手になりましたよ〜」と。
クラゲ : だはは。ホームページで販売をスタートして売れ行きはどうでした?
ウエノ@irregular : 売れるわけないですよ〜。最初に言ったように「なにかすっか〜」ぐらいで始めた勢いですから。2年ぐらいダラダラやってたと思います。
クラゲ : そのあとはどうされたんですか?何か生まれ変わったとか(笑)
ウエノ@irregular : そう!生まれ変わったのです!!。って基本的な考え方は今も昔も変わってないのですが…。きっかけになったのは「Tシャツ・ラブ・サミット」ですね。ウチは2回目のvol.2から出させてもらってるのですが、ビックリしましたね。ウチらはなめていたと…。帰りのクルマでは話もできなかったですね。相方(元代表)と。あっ、ちなみに私は irregular の創設者ではありません。今はいなくなっちゃいましたが。
クラゲ : ほー、それはどこら辺にショックを受けたんでしょうか?
ウエノ@irregular : まわりの人たちの本気さですね。こんな人たちと同じ土俵で戦っていたのかと。ホントに最初はまったくわからなかったのでフリマの感覚で行きましたからね。什器もなかったので、今だから言えますけど、Tシャツ飾るのに「洗濯物干し」持っていきましたからね(笑)。あとは実際、お客様と対面して考え方も変わりました。ウチらのこんな商品でも、お金払って買ってくれる人がいるんだと。実際現金を受け取って実感しました。オンラインでは正直ありがたみがわかってなかったですね。お金を払ってもらっている以上、ウチらでもプロなんだと。だらだらやってはられんと。そういう意味でもラブサミにはホント感謝しています。
クラゲ : 他のブランドさんもラブサミとかのイベントはお客さんと実際に触れ合えるのがうれしい、っておっしゃいますよね。
クラゲ : そのラブサミショック事件のあとはどのようにかわっていったんですか?
ウエノ@irregular : 正直そこからがスタートです。まずサイトを作りかえました。いろいろ調べて、何か見やすいのか。何が使いやすいのか。お客様の気持ちになって、何事も考えましたね。それまでは、いかにカッコよく!ってことばかり考えてました。
クラゲ : ほほー。イレギュラー第二章な感じですね。先ほどからちょこちょこ出てらっしゃる「元」代表の方はどちらへ?
ウエノ@irregular : 「元」代表は3人目のお子様が産まれた時に「もう勘弁してくれ」の言葉を残し去りました。でも実はまだ近い所にいるんですよね。「東京Tシャツ部」でも紹介してもらっていたような…。クラゲさん、ホントに知りません?
クラゲ : 実は存じてました(笑)「ガチャガチャシステム」さんですよねー?
ウエノ@irregular : あっ、やはりご存じでしたか。そうです。というかサイトアップするまでまったく知らなかったですからね。イレギュラーを銘々したのも、Tシャツやりたい!って言い出したのもその人なのに…。困ったお方です。でも私としてはまた一緒にやりたいんすけどね。彼はアーティスト(天才)、私はただの商業デザイナーなので。これを見ていたら連絡をください!元社長!!といってもいまだにたまに会って相変わらず二人でグダグダやってますけど(笑)
クラゲ : ウエノさんというと、マイナーリーグを主催されているんですが、「Tシャツマイナーリーグ」というイベントについて簡単に説明してもらってよろしいですか?
ウエノ@irregular : 現在13ブランドのみなさんと一緒に地方を中心にイベントを開催しています。2005年から始めたので、今年で3年目です。
クラゲ : 元々マイナーリーグをはじめられたきっかけを教えてもらえますか?
ウエノ@irregular : イレギュラーを数年やって、ラブサミ・デザフェスなどの全国規模のイベントにも参加して「どうだスゴイだろ〜」みたいなことをある人に言ったら、「参加してるだけじゃん」って言われたことがありました。そんなこんなで少しは考えていたのですが、そんな簡単にできるはずもなく、ホントにきっかけになったのは、確か群馬あたりで大学の文化祭に参加した時だと思います。イベントも参加して他のブランドさんとも仲良くはしてもらえてたのですが、結局イベント中なので、なかなかお話しもできずにいました。ただその学祭はホント暇だったんですよ。売れないし、お客もいないし。
クラゲ : ほほー
ウエノ@irregular : で、そのイベントに参加していたのが、Funny faker's FactoryさんとSCOPYさん、ミックデザインファクトリーさんです。Funny(faker's Factory)さんとは元々仲良くさせてもらってたのですが、SCOPYさんともミック(デザインファクトリー)さんとも、ホント一日中話してましたね。暇だったので。私が栃木で、お二方が埼玉の方だったので、何か機会があったら一緒に何かやりましょうね〜と話していたのをおぼえています。その時は「何かあったら」としか話していませんでしたが。
クラゲ : けど、そういうのって話だけで終わっちゃうこと多いんじゃないですか?イベント実現に至ったのはどうしてでしょうかね?
ウエノ@irregular : その時はまだ何も考えてませんでしたね。それから半年ぐらいして、知り合いのイラストレータさんが個展開くから見に来てと言われ、行ってみるとなかなかの会場でして。これは使えるぞと。広いぞと。イレギュラーだけじゃ埋まらないぞと。そこで半年前の話を思い出して、いきなりお二方を宇都宮まで呼び出しちゃいました。で、見てもらって、一緒にやりません?って感じです。この時は正直現在の規模では考えてなかったですね。近場の4・5ブランドさんにお声かけて、個展みたいな感じでやれればいいかなと。名前見ればわかりますよね。「マイナーリーグ」ですからね。当時、たしか四国あたりで、野球の地域独立リーグがニュースになってて、これのTシャツ版・北関東版ができればおもしろいかな〜ぐらいしか考えてませんでした。
クラゲ : Tシャツマイナーリーグをはじめてやってみたときの感想はいかがでした?
ウエノ@irregular : おもしろかったですね。みんなでいろいろ話し合ってできたので。最初にクラゲさんが「イベント主催」って紹介してくれましたが、実際私はただの「いいだしっぺ」なだけです。何を決めるのもみんなで相談して決めてます。私はただ「よし!」とか「ダメ!」ぐらいしか言っていないような気もします。なんだかんだ言ってみんな一国一城の主ですからね。いろんなアイデアを持ってます。勝手なことなかり言うこともありますが…(笑)。ブランド数は少ないですけど、そのあたりはいい人たちが集まってくれたな〜と感謝してます。
クラゲ : 今年のマイナーリーグはどういう日程で開催されるんですか?
ウエノ@irregular : 現時点で決まっているのは、千葉が4月26日(木)〜5月8日(火)、そのあと群馬が6月7日(木)〜19日(火)、宇都宮が6月28日(木)〜7月10日(火)の3会場まで決まっています。その後も年内にあと2箇所ぐらいはやりたいとは考えています。
クラゲ : じゃもうそろそろ最後ですが、質問2つさせてください。まず、ウエノさんの好きなTシャツブランドとその理由を教えていただけますか?
ウエノ@irregular : お〜やっぱその質問ですか〜!難しいですね。みなさん好きですよ。マイナーリーグやってて、人のTシャツを胸張って売れるってのはスゴイことですよね。尊敬する人もいますね。この人は天才だなって。くやしいので言えませんが。
クラゲ : もう1つの質問ですが、今後の目標を聞かせてください。
ウエノ@irregular : お〜これも難しいですね!とりあえず走ります。毎年そうなんですよね。春が来て、必死に走って気がつくと秋になってて、冬になって振り返ってみると、ちょっとずつ成長してます。で、また春がきて、走って…。そのつど新しい目標が出てくるので。それがさっき話した、ラブサミ後であり、マイナーリーグであり。たぶん今年も必死に走っていれば、また新しい目標が出てくるでしょう。あれ、なんかグダグダですね。そろそろいいかげん「今年の目標」決めておきます。もう4月ですが…。
(クラゲ注:このインタビューは2007年4月に行われました)
クラゲ : 今日はありがとうございます。東京Tシャツ部をご覧の皆様に一言お願いします
ウエノ@irregular : はーい。長くなってしまいすみませんです。え〜と。おバカなTシャツを作っていますが、本人はいたって真剣です。不真面目な商品を真面目に考えていきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
クラゲ : 今日はありがとうございました!
ウエノ@irregular : どうもありがとうどざいました。そろそろクラゲさんも一度ぐらいマイナーリーグ見にきてくださいね〜。
クラゲ : 今年こそ、いけるように頑張ります
対談はこれで終わりです。
数年前にハンバーグ009のサイトに出会い、Tシャツラブサミット出展でで衝撃を受けたウエノさんが、イベントを運営するまでの軌跡を聞くことができ、非常に楽しいインタビューでした。
色々なきっかけとともに、そのきっかけから色々な行動を実際に起こしてきたウエノさんの行動力がTシャツマイナーリーグの原動力なのかもしれませんね。
ということで、今回ご協力いただいた「irregular-イレギュラー」のサイトはコチラ。このインタビューを読んだ後にTシャツを見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。
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