Tシャツブランドインタビュー第9回目は「赤兎馬」です。

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第9回目のブランドインタビューは「赤兎馬」。柄沢さん(♂) と坪松さん(♀)にお話を伺いました。三国志をテーマに扱ったブランドで有名な赤兎馬さんから、どのようなお話しが聞けるのでしょうか。
[第9回目] クラゲの「Tシャツブランドインタビュー」〜赤兎馬編〜 (2005/8/15収録)
クラゲ : まず最初ブランドさんの自己紹介をお願い致します。
赤兎馬柄沢 : 三国志をコンセプトにしたTシャツ屋、新しい三国志の形、三国志とファッションの奇跡の融合
赤兎馬坪松 : 赤兎馬を始めてから丁度4年目になります
クラゲ : 元々赤兎馬をはじめられたキッカケについて教えていただいてもよろしいでしょうか?
赤兎馬柄沢 : 元々は「プラスティックルージュ」と言うブランド名でロリータパンクっぽいブランドをやっていまして、今(赤兎馬)とは全くコンセプトが違うレースとかフリフリがいっぱいついた服でした。始めた頃はまだ桑沢 (※注=桑沢デザイン研究所) に在学中で、ちょうどその頃にインディーズブランドブームがやってきていて、その波に乗ろうを切磋琢磨と言った感じで燃えていましたね。
赤兎馬坪松 : 原宿の表参道の歩行者天国でファッションショーをやったり
赤兎馬柄沢 : その頃、うまい事桑沢の服飾の賞を受賞出来てピノキオになっていたと思います。あまりビジネス的なことは考えないで、どうやってメディアに出ようとか、有名になろうとかばかり考えていました、だからビジネス的には成り立っていませんでした。そしてTVでファッションショーやったりベルファーレでファッションショーやったり、俺に敵は居ないぜ的な事を思っては、服飾の友人達と、毎日服飾論的な事をぶつけ合っていました。下北の劇団員と同じですね。
クラゲ : ビジネスよりも表現という感じだったんですね
赤兎馬柄沢 : そうですね、オレの作品は的な感じで「作品」って言っちゃってるんですよね。作品にお金つぎ込んじゃうんで、賞金とかもらっても、お金はありませんでした。
クラゲ : どうして「ロリータパンク」から「三国志ブランド」にシフトしていったのかをお教えいただいてもよろしいでしょうか?
赤兎馬坪松 : ちょうどその頃、「ASAYAN」って番組の中で「ファッションデザイナーオーディション」っていうのがありまして試しに受けてみようか、と言う事になったんです。初めは「何事も経験だ。いろんな人に会って刺激を受けてこよう。」的なほとんどノリで受けたんです。その後お台場観光しましたし(笑)
赤兎馬柄沢 : 一応参考文献
赤兎馬坪松 : そしたら忘れた頃にアサヤンから合格通知が来まして、もうすでに10組くらいにしぼられてまして。5000組くらい受けていたんですけど。中山エミリの衣装を作る!という第二次試験にうまい事受かってしまい、5組に残ってしまいました。その5組でニューヨークに行ってまた試験を受ける、と言う事で、その頃全国10店鋪くらいで販売していたのですがすべての契約を切って、吉本と電通とテレ東(って書いて良いのかな?)と専属契約を結ぶ事になったんです。ニューヨークで3次審査をして5組から3組までしぼられたのですが、これもまたうまい具合に残ってしまって3ヶ月程ニューヨークで洋服作っていました。最終審査では残念ながら残る事が出来なくて日本に帰国したのですが、帰ってみるといろんなお店との契約は切れてるし、どうしよう、と思っていまして。そこで、どうせやるなら他の事をやってみよう、と言う事で好きだった三国志のブランドを始めたんです。ということで、最初は自分で好きで三国志のTシャツを作っていたのですが、以前付き合いのあったお店にもう一度営業に行ってみた所
赤兎馬柄沢 : まーそこがshop33なんですけど
クラゲ : おー!テクノキッズで知らぬものはいないshop33ですか!
赤兎馬坪松 : 着ていた三国志のTシャツが(諸葛瑾Tシャツ)そこのお店の社長に「それがいいよ!そっちなら入れてもいいよ!」って言われて本格的に三国志のブランドを始めようと思いました。
赤兎馬柄沢 : ブランドを始めるきっかけと言う事だとどうしても、その話がでてきちゃうんですよね。嫌なわけではありませんが話が長くなっちゃって
クラゲ : 「三国志」を好きになった理由などを教えていただいてもよろしいでしょうか?
赤兎馬柄沢 : 元々歴史マニアで、多分父の影響だと思うんですが、家の本棚には司馬遼太郎や吉川栄治の本ばかりで、子供の頃から父に色々話を聞かされて歴史マニアになっちゃったんです。歴史と言っても色々あると思うんですが、その中でも三国志は一番好きな話で、三国志のゲームや横山光輝先生の漫画がその火を大きくしたんだと思います。学校の図書室に全巻揃ってて、毎日昼休みに読みに行っていました。人気でみんなが個々に読むもんだから順番には読めなくて、残ってる本を15巻読んだあとに50巻・4巻とバラバラに読んじゃって、そこらへんで武将の名前だの話しだのが深く刻まれた気がします。
赤兎馬坪松 : 柄沢の影響で三国志に興味を持ち始めて「蒼天航路」にはまったんです。三国志って登場人物がすごく多いので、自分にあてはまる武将だとか、この武将が好き!ていうのが出てくるところがおもしろいと思います。
クラゲ : 僕は三国志に詳しくないので、ベタな質問になってしまうんですが、今、赤兎馬さんのサイトでは、何人くらいの登場人物がTシャツになってるんですか?
赤兎馬柄沢 : かぶってるのも有るんですが(人物的に)100人位はやってると思います。人物ものだけではないんですがね。よく有名な人を作ってしまいがちだと思うんですが、基本的に赤兎馬は始める時にマニア向け。自分がマニアなもので、マニアックなものを作りたかったんですよ。なので最初に作ったTシャツは諸葛瑾、孔明の兄です。マニア同士がお互い共感して共鳴できるようなものが作りたいんです。
クラゲ : Tシャツにする登場人物の人選などはどのような感じでお決めになっているんですか?
赤兎馬坪松 : やっぱり自分で好きな武将からです(笑)。あとは、武将だけでなく文官も入れた方がいいかな?とか。
赤兎馬柄沢 : 自分がほしいと思う物ですかね、物欲的感覚が強いかも、自分が欲しくないものはお客さんも欲しくないと思うので。
クラゲ : 元々、最初は好きで三国志のTシャツを作っていたとのことですが、最初は完全に自分で着るためにつくってらしたんですか?
赤兎馬柄沢 : 最初は自分用に作っていましたね。基本的に自分がほしい物しか作れないタイプの人間なんですよ。前のロリータパンクのブランドもそうです、その場合実際自分が着るためではないですが、作品として欲しいと思ってるし、それを見せびらかしたくてファッションショーやっていたようなモノですから。だから今でもその時の作品は大事に持っています。ただ売れるからと言って作る事は出来ないんですよ。性格的に。
クラゲ : 最初は、shop33に卸して、HPで販売をされたのはその後ですか?
赤兎馬柄沢 : そうですね、微妙に33の方が先だと思います。33の社長さんが凄く気に入ってくれて、おかせてもらったら凄く反応が良くて「そうだこれでやって行こう」という感じですね。それまで歴史をテーマにしたファッションでも「ファッション」と「歴史」って繋がっていなかったと思うんですよ。そこらへんで、自分もこういうのが欲しいと思ったし、誰もやっていない事がしたいと思いました。周り、特に親とか友達からは、悪い事は言わないからやめた方が良いと言われましがね(笑)
クラゲ : サイトでTシャツを販売された当初ってどうでした?最初は皆さんなかなか売れないということを聞くのですが
赤兎馬柄沢 : まあ良い方だと思いますが、初めてから1ヶ月位は注文は来ませんでした。Tシャツのネット販売やネット通販も一般化してない頃でしたし、最近始めたブランドさんはもっと楽に入れるとは思いますよ、先に道が有る分。でも赤兎馬的には3ヶ月位でバイトをしているよりは売れるようにはなりました。まーバイトって言うのが規模小さいですけど
クラゲ : 3ヶ月くらいで売れるようになってきたきっかけとはあったんでしょうか?
赤兎馬坪松 : 実は赤兎馬を始めるまではパソコンに触った事もなくて、「ダブルクリックってなに?」って言う感じだったのでただひたすら勉強しました。どうすればみんなに見てもらえるのか、とか
赤兎馬柄沢 : いまでもそうなんですが、赤兎馬って基本的に積極的な宣伝をしない感じで、最初もあまり宣伝はせずに、出来るだけ三国志ファンが見にきてくれた時に「なんだこれー!!!」と喜んでくれる商品をそろえて、その見てくれた人が他の三国志好きに言ってくれると言った口コミ的に広がっていった感じだと思います。だんだん売れてきたのは、やはりラインナップが揃って来た位からだと思います
クラゲ : 赤兎馬さんは色々なイベントにも出られているかと思うんですが、僕が知っているのは、Tシャツ系のイベントに出られている姿だけなんですよ。他の、三国志系というか、Tシャツ以外のイベントに出られたときのお客様の反応とかってどうなんですか?
赤兎馬坪松 : 「ワンダーフェスティバル」っていうフィギュアとかのイベントに出展しているんですけど、そこでは三国志に興味のあるお客さんがうちのブースの前を通りかかると、まずは「なんだこれはー!」といううれしい反応をしてくれます。「こんな武将もいるんですよ」と説明すると、「じゃ○○(武将名)はいますか?」と言う感じで。きっと他のブランドでは珍しい事だと思うのですが三国志話で盛り上がって、同志を見つけた感があります。
クラゲ : 「同士を見つけた」っていうのがピッタリの表現なんでしょうね。お客様から「この武将のTシャツを作って欲しい」といったリクエストが入ったりすることはありますか?
赤兎馬柄沢 : それは色々きます。基本的には参考にさせてもらうと言った感じで全体的なバランスををとって新作を企画します。
クラゲ : 「同士」ということで、熱いお客様が多そうなんですが、印象に残るお客様を教えていただいてもよろしいでしょうか?
赤兎馬柄沢 : 東北の方から初老の紳士がデザフェスまでうちのTシャツきて来てくれました。
クラゲ : おー、東北からとは、すごい熱意の方ですね!
クラゲ : 赤兎馬さんが気になるブランドさんを教えていただいてもよろしいでしょうか?
赤兎馬柄沢 : 僕はオーバー・ザ・ストライプス
赤兎馬坪松 : 私も!
赤兎馬柄沢 : オーバー・ザ・ストライプスも最初はTシャツブランドだったんですよ実は。他には、デザイナーズリパブリックとかNENDOとか
クラゲ : 今後の目標について教えていただいてもよろしいでしょうか?
赤兎馬柄沢 : 当面の目標はトータルブランドですね。トータルブランド化計画を推し進めてるところです。実は昨日トータルブランド化計画第2弾の青龍偃月刀シルバーが発売されました!
クラゲ : そちらは、先日リリースされた赤兎馬ハーフパンツに続く第二弾ですか!
赤兎馬柄沢 : Tシャツ・ジャケット・パンツと揃ったら、やっぱりシルバーだと思い、一弾と一緒に進めていました、数ヶ月前から。
クラゲ : これで、上から下まで赤兎馬ブランドでコーディネートできますね!
赤兎馬柄沢 : 自分で言うのもなんですが、かなりの出来です。本職の匠に作ってもらいました。帽子も有るしバックもあるし、次は靴下かな?(笑)
クラゲ : 最後にTシャツ部をご覧の方に一言いただけますか?
赤兎馬柄沢 : 詳しくは言えないんですが年末から来年春にかけて色々面白い事が出来そうです。暖かく見守ってください
対談はこれで終わりです。
いかがでしたか?柄沢さん、坪松さんのお二人ともから三国志に対する愛溢れる発言が聞けて、楽しいインタビューとなりました。今後はTシャツ以外の三国志アイテムにも積極的に進めていくということで、期待ですね。
ということで、今回ご協力いただいた「赤兎馬」のサイトはコチラ。このインタビューを読んだ後にTシャツを見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。
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