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クラゲの「Tシャツブランドインタビュー」

Tシャツブランドインタビュー第6回目は「HARDCORE CHOCOLATE」です。

HARDCORE CHOCOLATE
サイトはこちらです

第6回目のブランドインタビューは「HARDCORE CHOCOLATE」。代表のMUNEさんにお話を伺いました。「Tシャツ業界の悪童」と呼ばれることが多いコアチョコですが、ブランド設立からの密度が多すぎで、今回だけで語りきれるかな?ということで、是非ご覧ください。


[第5回目] クラゲの「Tシャツブランドインタビュー」〜HARDCORE CHOCOLATE編〜 (2005/7/12収録)

クラゲ : じゃ、早速ですが、はじめましょうか

MUNE : はいはい

クラゲ : まず、最初にブランドの自己紹介をお願い致します

MUNE : ハードコアチョコレート。パンクと映画、プロレスを扱ったブランドです

クラゲ : MUNEさんですが、Tシャツを作り始めたのはいつごろからでしょうか?

MUNE : 1999年くらいですかね。

クラゲ : もともとどういうキッカケでTシャツを作り始めたんですか?

MUNE : 元々古着屋めぐりが好きで、Tシャツ専門で漁っていました。高円寺、原宿と。そんでのちにビンテージブームみたいのが来たんですよ。そしたら一気にTシャツのレアなものの値段が跳ね上がってしまった。映画やロック、プロレス。いまのコアチョコのネタですね(笑)

クラゲ : ほー。だったら、自分でつくっちゃえ!って感じですか?

MUNE : そうですね、気軽に買えなくなってしまったので。そしたら自分で作れる方法があるって知ったんですよ。

クラゲ : ほー。どういう方法ですか?

MUNE : 「Tシャツくん」ですね。その前からダイロンなんとかとかアイロンプリントにも手を出してましたけど、シルクでできると。速攻買いましたね。

クラゲ : じゃ、買った後はガンガン作りまくったんですか?

MUNE : そうです。「仁義なき戦い」「幻魔大戦」「恐竜戦隊コセイドン」「カムイ伝」なんかを(笑)。「JOJOの奇妙な冒険」のザ・ハンド、スティッキー・フィンガースなんかもやったかな。でもスキルが全く無くて、全部手書きで模写しましたけど(笑)

クラゲ : そのときは、個人で着るために作っていたんですか?

MUNE : 個人だけど、人にあげるのは意識してましたね。そんでクラブに着ていったんですよ。まあ俺が行くのってWIREとかのパンク系なんですけど。そしたらパンクス達が、寄って来るんですよ。Tシャツ見て。「どこで買ったの?」とか言って。

クラゲ : ほほー

MUNE : 「自分で作った」って言うと、次回までに頼むよ!とせがまれるんですよ。しかも一人じゃなくて5,6人に。バーベキューとか行っても、同じでしたね。そんときは完全に「面白いTシャツを作っている奴」になってました。そんで調子に乗って「サモ・ハン・キンポー」とか作ってたんですよ。そしたら転機が訪れまして。



MUNE : 友人が「シベリア超特急」のTシャツを着ていたんですよ。どう見ても手作りの。そんで「どこに売ってるの?」と聞いたら、「ネットで売ってる」と言うんですよね。自作でTシャツ作って売っていたのに、ネットで売る発想が無かったんです。許可とか申請とか要ると思ってたし。そんで調べたら、そんなの要らないと。

クラゲ : ほー

MUNE : それならやっちゃおうと、次の日には動いていましたね。ブランド名決めたり、戦略を決めたり。

クラゲ : そこで、「ハードコアチョコレート」というブランド名が出来たんですか?

MUNE : そうですね。「パンク」って入れたかったんですよ。影響受け続けているので。でも俺の動きはパンクより早いぞ!って事でハードコアを。そんでキッチリ戦略はあったんで、ハードコアじゃまずいだろと。初めから女性も意識してたんでね、怖すぎないように。そんでシックリくる言葉を当てはめていったんです。

クラゲ : ふむふむ

MUNE : ハードコア・チョコレート。略してコアチョコだ!って初めから決まっていて。その時点で勝利宣言ですよ。俺って最高のセンスじゃんって(笑)

クラゲ : 確かに「ハードコアチョコレート」というネーミングセンスは最初に耳にしたときに「すごいなぁ」って思いましたし、さらに「コアチョコ」って略せるところもすげーって思いましたよ

MUNE : ハーチョコっていう人もいまだにいるんですけどね(笑)

クラゲ : で、ブランド名が決まった!ということで、次はどのようなことを行ったんですか?

MUNE : 宣伝活動ですよ。サイト制作は勿論ですけど、フライヤーをとにかく最初に作りましたね。浅草キッドのお墨付きはあったので、その辺から攻めましたね。「浅草お兄さん会」とか。

クラゲ : 「浅草キッドのお墨付き」とは、どういうところからつながりがあったんですか?

MUNE : 話せば長いんですけど、板前時代につながりが出来まして。俺がブランドやるっていったら「協力するよ!」って言ってくれて。ライブは勿論、TVでもいきなり着てくれて。「SRS」「リングの魂」とか。まだ一枚しか出してないブランドなのに(笑)

クラゲ : それくらいMUNEさんの作ったTシャツに惚れこんでいたってことですよね

MUNE : センスが似てるんでしょうね。前のサイトの日記も博士さんは褒めてくれたし。あと、バンド関係。その時盛り上がってたギャルバンのロリータ18号がかなりセンスが近かったんで。入り待ちして渡しましたよ。そしたらその日のライブで着てくれて。その後もかなりの頻度で着てくれたんですよ。雑誌でもPVでも。ロリータファンからは神格化ですよ(笑)



クラゲ : ほー。ブランドとして最初に作った1枚はどのような作品ですか?

MUNE : 一番、反応が高かった「仁義」ですね。これやったら確実に勝てるだろうと。

クラゲ : その後の展開としてはどのような形だったんですか?

MUNE : マジで売れたら次作れる、売れたら次作れるって感じでしたから必死でしたよ。でもなかなかうまく行かなくてねー、ほとんど仁義頼み(笑)

クラゲ : その頃、ライブイベントの主催も平行してされてたんですよね?

MUNE : それは一年経ってからですね。一周年でなんかやんなきゃって事でやったんです。まだ6種類くらいしかないのに、無茶ですよねえ。結構、大物呼んだんですよー。

クラゲ : どういうお方ですか?

MUNE : パンクの重鎮 THE RYDERS、ニューロティカ、ジェットボーイズ。芸人でマキタスポーツや東京ダイナマイトのハチミツ二郎いましたから。ハコの料金、ギャラなど素人でやってたんで、一年の儲けを全部吐き出しましたね。30万くらい赤字だったんじゃないかなー

クラゲ : 今見てもすごい面子ですねー。じゃ、そうすると、1999年から初めて、1周年ってことは、2000年の出来事ってことでしょうか?

MUNE : そうっすね。設立日って覚えてないんですけど、大体なかんじで



クラゲ : そこから5年の間にも色々ありましたよね。何からお伺いしたほうがよろしいか、迷うところなんですが

MUNE : 色々ありすぎますよね、他のとこと比べると(笑)

クラゲ : そうなんすよ。密度が濃いんですよねー。まず、Tシャツ本(『超レア!インディーズTシャツ完全ガイド NO T-SHIRTS,NO LIFE!!』)の座談会のときについてお伺いしてもよろしいですか?

MUNE : はいはい。

クラゲ : あの時、MUNEさん、しきりに「俺はパリーグ」っておっしゃってましたよね。そこについて解説していただければ

MUNE : そうですね、今でも思っていますが(笑)。いや、人間には2タイプあるんですよ。コアな人と普通の人。普通の人って悪くいってる訳じゃないんですけどね(笑)どうしても我々からしてみれば普通の人ってなっちゃう。そういう人が好むのが、一般ウケするもの。つまりセ・リーグなんですよ。

クラゲ : ふむふむ。そこで、MUNEさんは「パ・リーグ」だ!と

MUNE : コアチョコとかMars16とか赤兎馬とかは「パ・リーグ」ですよね。専門ジャンルみたいなやつを扱っているのは俺の中で全部パです(笑)。オシャレ系とかギャグ系は、セなんですよ。

クラゲ : ほほー。コアな層に訴えかけるか、広い範囲に訴えるかってところでしょうか

MUNE : そうですね。いや「セ」が悪いとか良いとかじゃなくてですよ。だってセの方が人気あるんですもん。ガチャTと人肉饅頭、どっちが認知度あるかって言えば圧倒的にガチャTじゃないですか

クラゲ : 確かに

MUNE : でも人肉饅頭って人は確実にいるんですよ。「パ」の人は強いこだわりを持ってるじゃないですか、商品に。「セ」の人も「俺たちだって!」って言うかもしれないけど、それはかなわないですよ。そのかわり、パの人はセのポップな感じというか発想が出来ない。どうしてもチョイスがコア寄りになってしまうんです。だから「セ」がうらやましくもありますよ。だってこっちがマイノリティなんだもん。

クラゲ : そこで座談会のときですが、MUNEさんが「あまり他のブランドとしゃべったことないから緊張するなー」っておっしゃってたのが、不安だったんですが、始まってみるとそんなことがなくて安心したんですよ。僕の中では、あの座談会がMUNEさんにとって何かのきっかけかな、って思うんですが、いかがでしょうか?

MUNE : いや、ほんと緊張してましたよ。一人だけ空気の違いは感じてましたし。みんな話しかけてくれないし、俺、酒ありきだから(笑)。打ち上げから徐々に慣れてきましたね、水槽に(笑)

クラゲ : 赤兎馬さんとの交友が深まったのは、ここからでしたっけ?

MUNE : いや赤兎馬は最近ですよ。仲良くなりたかったけど(笑)

クラゲ : 赤兎馬さんとの交流はどのようなきっかけでしたっけ?

MUNE : パ・リーグ発言かなあ…?あの、業界誌の取材あったじゃないですか。『ファッション販売』!その打ち上げかな?

クラゲ : ええ、覚えてます。MUNEさんと赤兎馬さんと、僕とで飲んだときですよね?

MUNE : そうです。それで、呑み会で一緒になると必ず話すようになって。大勢で呑むんじゃなくて少人数ってとこで一気に話せて仲良くなりましたね。



クラゲ : 次に、お伺いしたいのが「Tシャツラブサミット」についてですが、このイベントを開催するきっかけについて教えていただいてもよろしいでしょうか?

MUNE : はいはい。これはですね、ネット販売に行き詰まりを感じたんですよ。イベントも販売促進でやってたんですが、全然駄目で。そんだったらデザインフェスタのTシャツ版を自分達でやったらどうかなと。「誰もやらないなら俺がやる」という精神で。

クラゲ : で、ラブサミのもろもろについては、また機会を設けますんで、そこでお話いただく形でもよろしいでしょうか?

MUNE : はいはい

(クラゲ注:「Tシャツラブサミット」についてのお話は、後日別の機会にお伺いすることとなりましたので、お楽しみに。)



クラゲ : で、最近のコアチョコといいますと、下北沢高円寺にショップをオープンされましたよね。コアチョコ1号店である下北沢店オープンのキッカケについてお教えいただいてもよろしいでしょうか?

MUNE : これは副社長のKATAが左遷されそうになったからです(笑)

クラゲ : 左遷とは?

MUNE : 地方に行ってコアチョコを辞めるか、仕事を辞めてコアチョコを仕事としてやるか。あ、本業の話ね(クラゲ注:当時KATAさんは昼間にサラリーマンをされてました)。それで彼はコアチョコを選んだんです。当初、コアチョコはBARをやると宣言してまして、本来ならBARだったんです。

クラゲ : ほー。コアチョコ本来の目的はBARだったんですね

MUNE : でもKATAの事があって、予定が早くなっちゃって資金もあんまし無いし。BARやるか洋服屋やるかって選択になっちゃったんです。BARは初期費用がかかりますからね!洋服屋は半分以下で出来る。それならとりあえず洋服屋やっちゃおうかと。全部、見切り発車ですよ!あるのは「絶対うまくいく!」という自信だけで(笑)



クラゲ : っと、既にボリュームいっぱいになったので、まだまだ聞き足りないことはあるのですが、最後の質問に入らせて頂いてもよろしいでしょうか?MUNEさんにはブランドインタビュー始まって以来の「ブランドインタビュー後編」をお願いしたいのですが、よろしいでしょうか?

MUNE : もちろんです!今日はあんまし語ってないような(笑)

クラゲ : じゃ、後日後編のインタビューをお願いさせていただきますね。最後の質問は2つありまして、1つ目は、気になるブランドさんを教えていただいてもよろしいでしょうか?

MUNE : 意外かもしれないですけど、バウンティハンターとかAPEですよ(笑)。ヒステリックグラマーとかも気になります。どうやったらそこにいけるかなあっては本当に初期から思ってましたし、人気がある理由もやっぱりわかるし。料金設定だけは解せないすけど(笑)

クラゲ : MUNEさんの口からそのようなブランド名が出るとは意外でした

MUNE : そこ行かないと駄目でしょう!つうか俺みたいな事やっていてそこに行くのは奇跡ですからね!オタクの勝利ですよ!

クラゲ : 最後にですが、Tシャツ部をご覧頂いている方に一言よろしいでしょうか?

MUNE : はいはい。そうですね。コアチョコはTシャツだけじゃ理解できないという特殊なブランドなので目を離さないでくれよと。勿論、Tシャツも真剣ですけども

クラゲ : 今日はありがとうございました。また後日、「後編」をインタビューさせてください。

MUNE : はい!是非です!こっちも足りない感じです!ありがとうございました!


対談はこれで終わりです。

いかがでしたか?コアチョコについて語ってもらうには、今回のインタビューでは少なかったみたいなので、後日、第二回目のインタビューを行なう予定です。また、インタビュー中であまり触れなかった「Tシャツラブサミット」についてはこの話題だけでかなりのボリュームになるので、別の機会にMUNEさん含めた実行委員会の方にインタビューを行なう予定です。お楽しみに。

ということで、今回ご協力いただいた「HARDCORE CHOCOLATE」のサイトはコチラ。このインタビューを読んだ後にTシャツを見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

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