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クラゲの「Tシャツブランドインタビュー」

Tシャツブランドインタビュー第5回目は「Anything」です。

Anything
サイトはこちらです

第5回目のブランドインタビューは「Anything」。代表の西村さんにお話を伺いました。元々サラリーマンだった西村さん。どのようなキッカケでTシャツ業界に足を踏み入れたのかは必見です。ということで、ご覧くださいませ。


[第5回目] クラゲの「Tシャツブランドインタビュー」〜Anything編〜 (2005/7/2収録)

クラゲ : では、よろしくお願い致します。

Anything西村 : はい!よろしくお願いします。

クラゲ : 早速ですが最初にブランドの自己紹介をお願いできますでしょうか?

Anything西村 : みなさん始めまして、おそらく日本で最初の漢字Tシャツ専門ブランド、Anythingの西村和弘です。漢字と英語のメッセージ性にこだわったTシャツを販売し続けて早6年になりました。

クラゲ : 西村さんですが、6年前からTシャツの販売をはじめられたということですが、Tシャツを販売するきっかけは何だったのですか?

Anything西村 : うーんきっかけというのが、他のTシャツ屋さんと違って、特にTシャツが大好きで大好きで、というわけではなかったんですよ。大学3年生の21歳の時ですから、今から10年前にアメリカに留学してまして、カリフォルニアだったんですけど、そこの年中暖かい気候にとにかくTシャツと短パンが合ってて、大人から子供まで、休日はみんなほとんどそのスタイルなんですよね。生活にTシャツが根付いているというか。

クラゲ : ほー

Anything西村 : 僕もTシャツが「大好きではない」けど、「キライではなかった」ので、次第にハマッていきまして…。特に、友人にもらって「おーこれはうれしいなあ〜」と思ったのが、向こうのフィットネスクラブの会員専用のTシャツで「SANTA CRUZ HEALTH CLUB」と書いてあり、真ん中に、バーベル持ち上げているお兄さんの書いてあるTシャツで。プロレス格闘技好きな僕にはめっちゃうれしかったですね

クラゲ : そういう自分の趣味に合うTシャツって嬉しいですよねー

Anything西村 : ええ、そうですね。そのころからTシャツを自分でもちょくちょく買うようになり、次第に数が増えて行きました。きっかけの原点と言えばそのアメリカでの生活ですね

クラゲ : 大学時代にそのような体験をされたということですが、日本に帰ってきて、すぐにTシャツ販売を始められたんですか?

Anything西村 : いいえ、日本に帰ってきて就職活動をしたんですが、その頃は、いろんなおいしいものを見つけたり食べることに興味を持ってたので、食品関係の会社ばかり受けまして、レストランとか、食品の商社とか、メーカーとか。その中で大阪に本社のある食品メーカー江崎グリコに入社しました。

クラゲ : 会社員のときはTシャツとの関わりってあったんですか?副業的に販売をされていたとか?

Anything西村 : 関わりと言えばTシャツを買っていただけですね。でも年に2、3枚ぐらいだから全然Tシャツ好きじゃないですね(笑)

クラゲ : だはは。では、そこで一旦Tシャツからは離れたということですね

Anything西村 : うん、離れたというか深い接点がその頃はほとんど無かったですね。ちなみに、そのころ年に2、3枚買っていたTシャツというのが、下北沢ショップ「バンバンビガロ」だったんですよ。だから、NoMoreTearsのみやじまのりが、「物件をココにしようと思ってる」って下見に行ったときは、目と鼻の先なんで身震いしましたよ〜

クラゲ : プロレス系Tシャツの王道といえばバンバンビガロさんですからね。そこでTシャツを売ろうと思ったきっかけは?

Anything西村 : 話が前後して申し訳なかったんですが、バンバンビガロを買ってたのが98年ぐらいで、初めて作ったのが99年。そのきっかけというのがまた不思議で、99年の5月に弟の誕生日の日があったんですね。弟も当時東京に出てきて大学に通ってたんですけど、久しぶりに会うので「プリントゴッコ」をイトーヨーカ堂大井町店で買ってTシャツに「波」という文字をプリントしてプレゼントに持っていったんですね。そうすると、もっと驚きなことがあって、弟がカッコイイTシャツを着てきていたんです。そのTシャツが、僕らが通った小学校の校庭の写真を自分で撮ってTシャツにしてたものだったんです。二人とも偶然の一致に「え〜!こりゃ何かあるぞ〜」って。びっくりして、「兄貴、こんなTシャツ(波Tシャツ)いろいろ作って売って見ようや」という話になったんですね。その後6月に亀戸のフリーマーケットで二人で「プリントゴッコ」で作ったTシャツを販売したのがはじまりですね。サラリーマン時代ですね。

クラゲ : そうなんですよねー。意外と知られてないですが、プリントゴッコで自作Tシャツが作れるんですよねー

Anything西村 : うん、クオリティも十分ですよね

クラゲ : 初めて、フリーマーケットに出してみていかがでした?感触は

Anything西村 : それも今考えたら不思議な話なんですが、初めて出したその日に、なぜか「亀戸」にファッション雑誌の『StreetJack』の取材が来ていて、ユニークTシャツを販売する西村兄弟、って僕らの写真とTシャツ3点が掲載されたんですよ

クラゲ : すげー!

Anything西村 : その3品が「波」「サムライ」「良妻賢母」っていうヘンテコな3品なんですが…。それで勘違いしてしまって、こりゃ、しっかりやれば誰もやってない面白いことができるんじゃないかと。そこから1年は会社勤めをしながら、毎週土日にフリーマーケットで売ってましたね。そのころ、毎週「ちくわぶさん」とは一緒になってて、いろいろ情報交換したり「レッドバズーカさん」も川崎で会い、「初めて出したんです」「僕は3回目です」と挨拶したり。もう6年ぐらい前ですね。



クラゲ : 現在は、本業としてTシャツを扱ってますが、副業的なものから、本業にされたキッカケを教えていただいてもよろしいですか?

Anything西村 : 当時も副業という感覚はなくて、いずれ会社をやめて自分で何か商売をしたかったので、そのヒントを探しまくってたって感覚でしたね。おにぎり屋さんをやろうとか、いろいろ独立後を考えている中の一つがTシャツでテストをしていたんですね。その時に、フリーマーケットで知り合った先輩Tシャツブランドさんに、『Smart』という雑誌の中に通販コーナーがあって、「そこで自分達は扱ってもらってるんだよ」という話を聞いたんです。僕もそんなところに載りたいなあ、と企画書作って商談に出かけましてプレゼンしたところ、想像以上に好評価で10月号で掲載がきまったんですね。1年ぐらいいろいろテストはして来たんで、この雑誌の掲載をきっかけに会社をやめて本格的にやってみるか、と。今思えば恐い恐い話ですけどね〜

クラゲ : ほー。会社を設立されてTシャツ販売を始められたわけですが、最初はいかがでしたか?

Anything西村 : 本当にありがたいことに、その前の1年間の間にフリーマーケットで知り合ったお客さんたちにハガキやメールで連絡したところ、いろいろ応援してくれまして、最初からちょこちょこ売れてはいたんですけど、食べていくには程遠かったですね。漢字Tシャツだけじゃ、やっぱりだめだよな〜とマイナス思考になってアメリカのTシャツを輸入して販売したりもしてましたね。

クラゲ : 西村さんが販売をはじめられた時は、どのようなルートで販売されていたんですか?フリーマーケットとwebですか?

Anything西村 : そうですね、雑誌に広告掲載してウェブに来てもらったり、電話注文受けたり…。あと、僕は営業大好きなんで、ガンガンお店に営業してましたよ。九州でセレクトショップのチェーン店を経営されている社長に気に入られて商品を取ってもらったり、静岡のお店とかにも委託で置かせてもらったり。そんなことをしながらちょっとづつ売上を出していましたね。

クラゲ : 6年前だと、漢字Tシャツを扱っているところはあまり無かったと思うんですが「漢字Tシャツ」とターゲットを絞った理由を教えていただいてもよろしいですか?

Anything西村 : 最初は漢字以外もいろいろやってたんですが、ある吉祥寺の雑貨店の社長に売り込みに行った時に「お前はわざわざ独立して何をやりたいんだ!」って怒られたんですね。中途半端だと。そこで本当に「何をやりたくて自分は会社までやめたんだ」って考えまくった結果、将来は吉田松陰のような若い子に何かを伝えていくことをしたなあ、と。塾を自分で開くのか、大学かどこかに入って教えるのか。そこで、「伝える」のに、分かりやすかった、とっかかりをつくりやすかったのが「漢字Tシャツ」ということだったんですね。



クラゲ : ちょうど、何かを伝えていくことをしたい、とおっしゃいましたが、現在「Tシャツビジネス塾」というのを開講されておりますよね。このきっかけについて教えていただきたいのですが。まずは、塾の概要を教えていただいてもよろしいでしょうか?

Anything西村 : はい、このTシャツビジネス塾は、「Tシャツを作って売りたい」という方向けの塾でして

・どうやって作ったら良いの?
・どんな考え方でブランドを運営していけばいいの?
・ネットでどう売ったらいいの?

などを基本から学んでもらえる塾ですね。初級は2回コースで終了です。ホント、クラゲさんにもいつもお世話になっていますが、全国から来られてますよね。

クラゲ : 僕も1回目から講師として参加させて頂いておりまして、そこで感じているのが、Tシャツ販売の方法を具体的な方法を教えているのはもちろんですが、西村さんのビジネスに対する哲学みたいなものも教えてもらえるのがすばらしいなぁ、と思っているんですよ

Anything西村 : そう言ってもらえるのはうれしいなあ。自分で言うのも変ですが、そうですね!21世紀を生き抜くためには自分に嘘をつかず生きなきゃ!ですね。

クラゲ : 話は戻りますが、そうなると、塾のキッカケというのは、先ほどおっしゃっていた「何かを伝えていくことをしたい」というところからでしょうか?

Anything西村 : 僕自身がそもそも、あんまり自分のブランドのTシャツを大きく広めて行きたいという気が無いんですね。だったら、自分がしてきた試行錯誤をみんなに、特に若者に全てオープンに伝えながら、次々と育って行ってもらいたいと。

クラゲ : ほほー

Anything西村 : クラゲさんにもお世話になっている、仙台のノスタルジーTシャツとしてがんばっている「Zuttug」くんのような若くて根性あって頑張って行こう、自分で敢えて困難の道を進んでやろう、と思っている子たちをビシビシ鍛えて行きたいというか。全員が成功するはずもないし、それで成長できるかどうかは、彼ら自身なんだけど、発想とか、ビジネスの考え方は知っておいた方がいいから伝えたいですね。



クラゲ : 西村さんが気になるブランドさんとかがいらっしゃったら、教えて頂いてもよろしいでしょうか?

Anything西村 : うーん、Tシャツブランドさんってよく分からないですが、自分がお金を払って買いたい、買ったことがある、というブランドさんだと、「ハードコアチョコレート」さんですね。あとは甲冑Tシャツブランド「もののふ」さんの商品も個人的に好きですね。

クラゲ : 西村さんの口から「ハードコアチョコレート」さんと出るのは、個人的に意外でした(笑)。コアチョコさんのどのようなところにひかれているか教えていただいてもよろしいですか?

Anything西村 : やっぱり「プロレス魂・男気・潔さ・芯の太さ」ですね。2枚持ってますよ〜。

クラゲ : どちらのTシャツお持ちですか?

Anything西村 : ロードウォリアーズのTシャツです。もう、僕らの世代だと、アイアンマンのテーマが鳴った時点でアドレナリンがガーっと出てきてめっちゃ元気が出るんですよ。そのウォリアーズのTシャツがあって、色も黒のラグランでカッコよかったので買わせていただきました。



クラゲ : では、最後にですが2つ質問させてください。まず1つ目に西村さんの今後の目標を教えていただけますか?

Anything西村 : 当面の目標としては、海外進出をきっちり進めて行きたいですね。今も「サムライショップ」というTシャツショップを菊竹さんという方と一緒にやっているのですが、漢字とかサムライだけでなく、日本のインディーズTシャツを海外に広めて行きたいなあと。

クラゲ : では、これが最後の質問ですが、Tシャツ部の読者の方にコメントをいただけますか

Anything西村 : Tシャツはドンドン進化して行くでしょうから、これからもその楽しさを感じていただきつつ、発展を一緒に推進していただければと思います。毎日楽しくがんばりましょうね〜

クラゲ : 今日はありがとうございましたー

Anything西村 : こちらこそありがとうございました!Tシャツ万歳!!


対談はこれで終わりです。

いかがでしたか?紆余曲折あり、現在のAnythingがあることが伝わってくるインタビューでした。文中で紹介していた「Tシャツビジネス塾」ですが、Tシャツブランドをやってみたいけど、どうやったらいいの?という方にはお勧めですよ。

ということで、今回ご協力いただいた「Anything」のサイトはコチラ。このインタビューを読んだ後にTシャツを見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

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