第177回目「Tシャツブランドインタビュー」~ studio80-80編~

第177回目のサイトインタビューは「studio80-80編」です。


studio80-80

 studio80-80
 https://www.facebook.com/studio8080


今回のインタビューは studio80-80 さんです。

レトロゲームや音楽をモチーフにしたTシャツを制作している studio80-80 の kamonegi さんにお話を伺いました。

どんなお話が伺えるでしょうか。お楽しみに。

第177回目「Tシャツサイトインタビュー」~ studio80-80編~ (2013/11/24 収録)

クラゲ : 今日はよろしくお願いします。

studio80-80 : よろしくお願いします。

クラゲ : 最初にブランドの自己紹介をお願いいたします。

studio80-80 : レトロゲーム・音楽をモチーフにしたTシャツを製作している「studio80-80」の kamonegi です。

王様30歳
王様30歳

Hoimi さんでのドロップシッピングと年2回開催される「ゲームレジェンド」というイベントでの販売を主な活動の場にしています。

「神は細部に宿る」をモットーに、ディテールにこだわったTシャツを作っています。





クラゲ : ブランド名の由来を教えてください。

studio80-80 : 「8080」というのは、Webサービスで使用するポート番号が由来です。当初からWebでの活動だったのでそれにちなんだ名前にしました。

JOYSTICK MANIAX
JOYSTICK MANIAX

クラゲ : Tシャツを作り始めたきっかけを教えてください。

studio80-80 : 本格的に作り始めたのは「Tシャツを作りたいけど、自分じゃ無理!」という友人の相談に乗ったのが最初だったと覚えています。

アルプス電気という会社のMDプリンタが「昇華型」という方式できれいな発色だったので、それを買い込んでアイロンがけまで自分でやって作りました。当時のインクジェットプリンタは印刷品質が低くアイロンプリントシートなども無かったので、MDの登場は画期的でした。

クラゲ : お!アルプス電気のMDシリーズ懐かしいですね。僕も持ってました。あれは名機でした。

studio80-80 :ですよね!あれで何枚もTシャツを作りました、楽しいプリンタでしたね。

JUSTIFY AND ENFORCE
JUSTIFY AND ENFORCE





クラゲ : ネットでTシャツを売りはじめたきっかけを教えてください。

studio80-80 : 看板業者の版下係として就職してシルク印刷を知り、Tシャツくんに挑戦してお約束通り挫折しました(笑)

その後、MDプリンタでアイロンプリントTシャツを作りはじめましたが、色の再現性が高くても、シルクと比べてしまうとどうしても仕上がりに見劣りがしてしまいました。

そんな2005年頃「T-SELECT」というサイトが「1週間デザインを掲示して10枚以上の注文があれば製品化」という今のドロップシッピングのはしりのようなサービスをやっていて、「これなら自分にも高品質のTシャツが作れる!」と飛びつきました。

以降、ドロップシッピング(hoimi)とイベント(ゲームレジェンド)での販売に移行するまで、T-SELECT を主な活動の場にしていました。

クラゲ : T-SELECT 懐かしいですねー。確かにドロップシッピングのはしりでしたね。

studio80-80 :あのサイトでTシャツ作りの楽しさを知ったデザイナーさんも多かったと思います。

HOW TO TREAT YOUR ROMS
HOW TO TREAT YOUR ROMS

クラゲ : 最初にTシャツが売れたときの感想を教えてください。

studio80-80 : T-SELECT に最初に出した「Command Reference」が幸運にも製品化&販売されました。自分でも購入して、「普通にショップで売ってるTシャツみたいだ!」と、とても嬉しかったのを覚えています。

その時の気持ちが、今でもTシャツ製作の原動力になっています。

COMMAND REFERENCE
COMMAND REFERENCE

クラゲ : ネットでTシャツを販売してみていかがですか?

studio80-80 : 大変なことは、お客様の声が直接は届かないので、ひとりよがりのデザインになりがちなことです。自信満々で T-SELECT に出したものの、受注がゼロということが続いたときには「どこが悪かったのか教えてくれ~!」と思っていました。

最初に一回製品化されたあと、なかなか10枚の受注が取れなくて結構な期間スランプに陥ってましたね。

うれしかったことの一つ目はゲームウォッチマニアでもあるお笑い芸人の博多大吉さんに自分のTシャツを紹介した所気に入っていただき、何点か購入していただいたことです。しかも、その後TV出演の際にも着用していただきました。


studio80-80 のTシャツを着用の博多大吉さん

扱っているテーマもニッチで、ブランド規模も本当に小さいのでこんなことがあるとは考えておらず、本当に嬉しく、画面に自分のデザインが映った時には相当舞い上がってしまいました。

二つ目は「Fujirockers.org」というフジロックフェスティバルの公式ファンサイトが主催しているTシャツコンテストでグランプリをいただき、実際に自分の作ったデザインのTシャツがフジロックの会場で販売されたことです。

 FUJIROCKERS.ORG | Tシャツグランプリ決定

実際に会場でTシャツが売れている場面を目撃したときは、思わず購入者の方に声をかけそうになってしまいました(笑)あの時は東京Tシャツ部でも紹介していただいて、かなりのアクセスがあったんですよ!

クラゲ : こちらの件、東京Tシャツ部でも2009年7月13日に「Fujirockers.orgのTシャツグランプリが」で紹介させていただきました。部員の方がグランプリってことで、わが身のようにうれしかったのを覚えています。

studio80-80 :もうひとつ、ドロップシッピングで何度も購入していただいていた方から偶然 mixi や Facebook で声をかけていただき、直接やりとりをする事が出来たことです。ドロップシッピングでは一つ一つの売上が大きな励みになるので直接お礼を言えたことがとても嬉しかったのを覚えています。

いくつかの「うれしいこと」が良いタイミングで起こり、Tシャツ作りを継続する原動力になっています。

クラゲ : Tシャツのアイデアはどのように考えていらっしゃいますか?

KAERU ROCK
KAERU ROCK

studio80-80 : ゲームのプレイ中やゲームショップでの買い物中に思いつく事が多いです。題材だけをいくつかストックしておいて、年2回のイベントに向けて徐々に選別して煮詰めていく感じです。

いくつかのデザインの製作過程をFacebookにアップしていますのでぜひご覧ください。

 studio80-80 Facebook





クラゲ : 自分のブランドのTシャツの中で特にお気に入りのものを教えてください。

studio80-80 : 一つ目は「OPEN YOUR MIND」です。

OPEN YOUR MIND
OPEN YOUR MIND

ゲームレジェンドに初参加したとき、不安いっぱいの中で販売したところ好評いただき、その後のTシャツ作りの自信になりました。いまでも studio80-80 の定番商品のひとつです。

もう一つは「暴れん坊天狗Tシャツ」です。

これは私が図案を作らせていただくことになるまで数々の幸運な出会いがありました。長くなるので箇条書き形式でお伝えします。

 ・ まず友人経由で、以前このインタビューにも登場した「ダムダムサイコ」さんと知り合いになりました。
   ↓
 ・ ダムダムサイコさんの経営するカフェの常連でゲームメーカーのヒューマン元社員の藤村さんを紹介される。
   ↓
 ・ その藤村さんはヒューマンを退職後、家業である岩手の酒造会社「喜久盛酒造」の社長に就任していた。
   ↓
 ・ 藤村さんから日本酒のラベル用の図案を依頼していただく。
   ↓
 ・ その日本酒を見て藤村さんに「暴れん坊天狗」サウンドトラック発売記念の焼酎の販売を依頼したクラリスディスクさんを紹介していただく
   ↓
 ・ ついに「暴れん坊天狗」焼酎のラベルとTシャツの図案をまかせていただきました!

こうやって振り返ってみると、ほとんどわらしべ長者ですよね(笑)

このTシャツでは今まで経験したことのない枚数が、数々のショップで実際に販売されるという貴重な経験ができました。もちろん、図案そのものも studio80-80 の持ち味が出せて、とても気に入っています。





クラゲ : 他のブランドに「ここは自慢できる」というところを教えてください。

studio80-80 : 規模も小さく、ドロップシッピング中心ではありますが、とにかくここまで続けているというところです。

ブランドを立ち上げる以上に、継続して行く事は難しい事だと思います。いくら好きな事とは言っても、あまりにも反応がなければ息切れしてしまいます。

studio80-80 は幸運にも、良いタイミングで色々な方に励まされたり、褒めていただいたりしてここまで続けられています。

THE DESTROYER
THE DESTROYER

クラゲ : 自分にとってTシャツとは?

studio80-80 : 自分の好きなもの、楽しいものをより深く理解するための触媒のような存在です。

クラゲ : 気になるTシャツブランドを教えてください。

studio80-80 : もはや伝説のNENDO さんをはじめ、The KING OF GAMES さん、MARS16 さんなどは「気になる」というよりはもうこの分野では神的な存在です。KOGさん、MARS16さんの動向は常時チェックしています。

それ以外で、今、最も目が話せないのは「マウンテングラフィックス」さんです。秀逸なアイデアを徹底して緻密なデザインで表現されていると思います。毎回新作をみるたび「やられた!」と感動します。

あと、僕が勝手に「ゲームTシャツの同志」と思い込んでいるのは「BORN GRAPHIX」さんと「UZI.JP」さんです。この2ブランドが出すTシャツはいつもチェックしています。これからもお互いに良い刺激となるような存在になりたいと思っています。

クラゲ : 今後の目標を教えてください。

studio80-80 : 今の規模とペースで、最低でもあと5年は続けてみたいと思っています。あまり派手なところがないブランドですが、しぶとく続けて行くことで見えてくるものがあるんじゃないか、と考えています。

時を固着する
時を固着する

クラゲ : 最後に東京Tシャツ部をご覧の皆様に一言いただけますでしょうか。

studio80-80 : 自前のWebショップもなく細々とやっていますが、お好きな方には「おっ」と思っていただけるようなこだわりのTシャツを出していければと思っています。ぜひ一度、Facebook ページをチェックしてみていただけると嬉しいです!

 studio80-80 Facebook

クラゲ : 今日はありがとうございました。

studio80-80 : ありがとうございました。


インタビューはここまでです。

活動暦が長い kamonegi さんからは「アルプス電気のMDプリンタ」や「T-SELECT」など、懐かしい話題が色々と飛び出しました。

長い活動を支えてくれた原動力は数々の「うれしいこと」。それは T-SELECTでの製品化、ゲームウォッチマニアの博多大吉さんからのご購入、デザインコンテスト「Fujirockers.org」でのグランプリ、Facebookなどでの直接のやり取りなどなど。

「ブランドを立ち上げる以上に、継続して行く事は難しい事だと思います。」という言葉は、実際に長く続けているだけに重みのある一言です。

そんな studio80-80 のサイトはこちら。

 ・ studio80-80

このインタビューを読んだ後に見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

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