第164回目「Tシャツブランドインタビュー」~ アクアプラント 編

第164回目のTシャツブランドインタビューは「アクアプラント 編」です。

アクアプラントのサイトはこちらです

 アクアプラント
 http://shop.aqua-plant.net/


今回のインタビューは アクアプラント さんです。

 アクアプラント
 http://shop.aqua-plant.net/

爬虫両棲類を中心に、生き物全般をモチーフにした作品を立体・平面問わずに制作されているアクアプラントさん。

そんなアクアプラントさんがTシャツを制作されているのはどうしてでしょう?

さて、今回はどういうお話が飛び出すのか、お楽しみに。

第164回目「Tシャツブランドインタビュー」~ アクアプラント 編 (2013/4/30 収録)

クラゲ : 今日はよろしくお願いします。

アクアプラント : よろしくお願いします。

クラゲ : まず最初にブランドの自己紹介をお願いいたします。

アクアプラントアクアプラントと申します。爬虫両棲類を中心に生き物全般をモチーフにした作品を立体、平面問わず制作しています。現在の主力商品は根付ストラップという小さいフィギュアのシリーズですが、Tシャツも年に数回新作をつくっております。よろしくお願いします。

パンサーカメレオンとマダガスカルの生き物
パンサーカメレオンとマダガスカルの生き物

クラゲ : ブランド名の由来を教えてください。

アクアプラント : 「アクア」の「プラント」。アクアプラントで「水草」という意味があるのですがそのつもりで付けたわけではなく、当初は熱帯魚のフィギュア作りから始まっていて「水の属性の動植物を作る製作所」というような意味合いで付けました。

クラゲ : Tシャツを作り始めたきっかけを教えてください。

アクアプラント : フィギュアを作っているのですが、特に真剣に時間をかけて作った作品はどうしても高額になってしまいます。なのでお手頃な価格帯でアクアプラントという作家ブランドを知っていただくために始めました。絵はもともと好きで描いていてネタ自体はたくさんストックがあったので、すんなり始められました。

ウデムシ
ウデムシ

クラゲ : ネットでTシャツを売り始めたきっかけを教えてください。

アクアプラント : 10年くらい前から始めたのですが、きっかけというかブラント立ち上げ当初は特に販売実店舗があったわけではありませんでしたので、当初からイベントとネットの両輪で考えていました。



クラゲ : 最初にTシャツが売れたときの感想を教えてください。

アクアプラント : これも10年くらい前、ジャパンレプタイルズショーという爬虫両棲類がメインのイベントに出るために製作しました。その時のトークショーに出演されていたさかなクンがうちのTシャツを着てステージに上がってくれたことを覚えています。もちろんうれしかったですし、びっくりしました。

ペルム紀
ペルム紀

クラゲ : ネットでTシャツを販売みていかがでしょうか?

アクアプラント : ネットならではの大変さは特にないですねー。たまにご予約受付というボディーカラーとプリントカラー、普段は作っていないサイズ(XXXL 等)を選んでいただいて製作するウェブ上の受注会を開催するのですが、その時はバラバラに注文が来ますのでボディ屋さんとプリント屋さんに発注するときにかなり混乱して大変です。でもその時はプリント屋さんの方がもっと大変だと思います(笑)

うれしいのは何と言ってもイベントなどでうちのTシャツを着てきてくれる方がいること。たまにツイッター(@Aquanaizer)などで「アクアプラントTシャツを着てる人発見」とかリプライがとんでくることがあり、その時もうれしいです。自分の知らないところで自分のTシャツや作品を通して会話が生まれたり、人がつながったりすることは作家にとって奇跡のような瞬間だと思います。

モササウルス(改)
モササウルス(改)



クラゲ : Tシャツのアイデアはどのように考えていらっしゃいますか?

アクアプラント : 考えてはいません。世界にはたくさん動物がいますので、考えるというよりは選ぶという感覚の方が近いです。

クラゲ : 自分のブランドのTシャツの中で特にお気に入りのものを教えてください。

アクアプラント : 全てに思い入れや製作しているときの心持ちが込められているので選びきれませんねえ。語れと言われれば一つ一つのデザインに対して「もういい」と言われるまで語れますよ。

どうしてもといわれれば最新作の「アイアイと原猿」です。

アイアイと原猿
アイアイと原猿

もっとも記憶が鮮明ですから。特にアイアイを含む原猿の仲間はワタシにとって大事なモチーフであり、もっとも興味をそそられるグループです。原猿は哺乳類の中でもかなり原始的なグループで、猿の仲間と言えばわれわれヒトや頭のいい類人猿(チンパンジーやゴリラなど)を想像される方がほとんどだと思いますが、そんなイメージとはかけ離れた動物だといえます。

そのなかでもアイアイは古い哺乳類の形をとどめながら、マダガスカルという特殊な環境の中で独自の進化を獲得してきた驚くべき猿です。古くから童謡の「アイアイ」として親しまれてきましたが、ワタシの聞いた話によるとその童謡の作詞者はアイアイの実際の姿を知らなかったということらしいです。

もちろん「おさるさん」であり、「みなみのしま(マダガスカル)」に棲息し、他の霊長類とは違い「このはのおうち」というか木の上に巣をつくる性質を持ち、「おめめがまるい」。正に童謡アイアイを正確に唄った歌なのですが、本当のアイアイの姿を知らない方は是非ググってみてください。そこには可愛らしい童謡のアイアイとはイメージの異なる、原初の異形の猿の姿が映し出されるはずです。それでもワタシはこのアイアイの姿がいとおしくてたまらないのです。

そしてそんな異形の猿アイアイの姿に想いを込めて描いたのが「アイアイと原猿」Tシャツです。

そこには夜のマダガスカルの森でひっそりと樹上に潜むアイアイの姿を描き出しています。歌にも唄われている丸い、しかし夜の森の中を静かに見つめる目、そして何より特徴的な前肢の指。特に細い第3指(中指)はタップ音と呼ばれるソナーの発信機の役割や主食であるラミーという果実の仁を掻き出すスプーンの役割もはたす万能道具です。
そしてそのソナー音を聴きもらすまいとする大きな耳もアイアイの特徴でありチャームポイントです。そんな妖しくも可愛らしいアイアイを他の原猿たちとともに描いたのがこのTシャツです。

とまぁ、描いた動物をデザインのポイントとともに語りだしたらキリがないのですが…このくらいにしておきますね…。

クラゲ : は、はい…。

頭骨
頭骨

クラゲ : 他のブランドに「ここは自慢できる」というところを教えてください。

アクアプラント : 動物モチーフのTシャツは他にもありますが、描いた動物はデザイン的、ある種の抽象手法で文様的に描いていますが、動物に詳しい人が見ればその動物の種まで特定できるというところです。リアルに描いている人も模様として描いている人もいますが、そのどちら共を両立している点においては今のところ唯一無二ではないかと思います。

クラゲ : アクアプラントさんにとってTシャツとは?

アクアプラント : 特にTシャツにこだわっているわけではありません。機会や時間が許せばボディからデザインしてみたいですし、その際にはTシャツにこだわるということもありません。自分にとっては動物や自然にあこがれる、リスペクトするというところから始まってそれが立体や絵になり、今のところTシャツをキャンバスといているだけです。

しかし、だからといってTシャツに対するこだわりが無いわけでもなく、ボディやプリントの色味はもちろん、プリントの位置などはTシャツ単体で着た時のイメージや重ねた時のイメージまで想像して決めています。それだけ自由度の高い、ありきたりの言葉になってしまいますが、奥の深い素材だと思います。

ハンザキ
ハンザキ

クラゲ : アクアプラントさんが気になるTシャツブランドを教えてください。

アクアプラントEl Topo Online Store (エルトポ・オンライン・ストア)さん。インドやアジアが大好きで、それをスタイリッシュにデザインされているブランドさんですので。

クラゲ : 今後の目標を教えてください。

アクアプラント : Tシャツでもほかの服でもいいんですが、素材Tシャツだけではなくボディからこだわった服にプリントしてみたいです。最近は造形の仕事の方がメインになってしまっていて他のTシャツ屋さんやアパレル系の方とはあまり交流がないのですが、服を作っている方とも組んで仕事をしてみたいです。

生き物であれば何でも、例えば恐竜のような古生物から想像上の生き物まで幅広く描け、それを彩る世界中の文様にも詳しいですので、興味があれば声をかけていただけたらと思います。

ヨナグニサン
ヨナグニサン

クラゲ : 最後に東京Tシャツ部をご覧の皆様に一言いただけますでしょうか。

アクアプラント : そんなわけで生粋のTシャツ屋というよりは、ただの生きもの好きな作家です。サイトショップページもTシャツだけではなく造形物もずらっと並ぶ異色のサイトですので是非一度見てみてください。もしイベントでお会いするようなことがあれば声かけてください。ありがとうございました。

クラゲ : 今日はありがとうございました。

アクアプラント : ありがとうございました。




インタビューはここまでです。

アクアプラントというブランドを知ってもらうためにはじめたTシャツ制作。

Tシャツのアイデアは考えているのではなく、世界の色々な動物を「選んでいる」という感覚でデザインされているんですね。

そして、動物に詳しい人が見ればその動物の種まで特定できるというデザインでTシャツを制作されている点に、動物への愛を感じました。

今回ご協力いただいたアクアプラントの公式サイトはコチラ。

 ・ アクアプラント公式サイト
 ・ アクアプラント ONLINE SHOP
 ・ アクアプラントジャーナル(BLOG)
 ・ アクアプラント Twitter(@Aquanaizer)

このインタビューを読んだ後にTシャツを見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

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