第114回目「Tシャツブランドインタビュー」~ モラトリム 編

第114回目のTシャツブランドインタビューは「モラトリム 編」です。

モラトリムのサイトはこちらです

 モラトリム
 http://moratorim.shop-pro.jp/


今回は「モラトリム」さんにお話を伺いました。

シンプルなロックモチーフのオリジナルTシャツを制作・販売するモラトリムさん。モチーフを見ていると、本当に音楽好きなんだなあという気持ちが伝わってくるTシャツぞろいです。

そんなモラトリムさんから今回はどのようなお話が伺えますでしょうか?お楽しみに。

第114回目「Tシャツブランドインタビュー」~ モラトリム 編 (2011/11/8収録)


クラゲ : 今日はよろしくお願いします。

モラトリム : よろしくお願いします。

クラゲ : 最初にブランドの自己紹介をお願いいたします。

モラトリム : はじめまして。モラトリムの875(はなこ)と申します。「アイデンティティーを着て出かけよう」をテーマに、着る人を選ばないデザインの(ほとんどが音楽モチーフ)Tシャツを作っています。

人気商品に、中島らものオフィシャルTシャツや、ワッツーシゾンビのアンリくん画のチャリティーTシャツがあります。

中島らもオフィシャル
中島らもオフィシャル

SAVE JAPAN
SAVE JAPAN

着用モデルは現在ジャックスカードの CM に出演中の奇妙礼太郎くんや、最近くるりに加入したファンファンちゃんなど、大好きなアーティストばかりにお願いしています。

奇妙礼太郎トラベルスイング楽団
奇妙礼太郎トラベルスイング楽団

GET IT ON
GET IT ON

笑い飯の西田さん吉本新喜劇の松浦くん、藤崎マーケットの田崎さんや GAG 少年楽団の坂本さんや福井さんがモラトリムのTシャツ(通称モラT)を着用してくださっています。

ライブイベントも主催していてオープンから1年半弱でちょうど 10 回(東日本大震災のチャリティーライブ含む)、ソウルフラワーモノノケサミットの河村博司さんや、片山ブレイカーズの片山尚志さん、くるりの吉田省念くん、詩人の chori くん、シグナレスのゆーきゃんなどのピリリとスパイシーなメンバーに出演をお願いしています(着用動画ブログ記事)。ちなみにモラトリムのTシャツ付っていうお得な回もあります。



クラゲ : 「モラトリム」というブランド名の由来を教えてください。

モラトリム : モラトリムは「モラトリアム(大人になるための猶予期間)」と「リム(はしっこ)」、「モラル(道徳)」と「トリム(切り落とす)」を掛け合わせた造語です。
ただ、9割の方が「モラトリアム」と呼びます。もう「モラトリムでもモラトリアムでもええわ」という心持ちです。

クラゲ : 僕も以前にメール差し上げたときに間違えて「モラトリアム」って書いてしまいましたね。そのときは失礼しました…

girl ~ 足田メロウ2011
girl ~ 足田メロウ2011

クラゲ : モラトリムさんがTシャツを作り始めたきっかけを教えてください。

モラトリム : 音楽が好きなのですが、見た目も性格も地味な上に三十路を越えたあたりから、バンドTシャツを着ると悪目立ちしてしまうので、以前から、シンプルな音楽モチーフのTシャツが欲しいと思っていたんです。で、ないのなら自分で作ってしまおうかな、みたいな軽い動機で。

クラゲ : はじめて作ったTシャツはどちらになりますか?

モラトリム : 「How does it feel?」Tシャツです。シンプルと言えば聞こえはいいけど、つまり単なる超地味なロゴTシャツなんですが、ボブ・ディランのとある名曲のサビ部分の歌詞を胸にプリントしているんです。著作権とか法律的なことが全くわからないので、JASRAC に問い合わせて、法的に問題のないということを確認して作りました。

How does it feel?
How does it feel?

クラゲ : そこから、ネットでTシャツを売り始めたきっかけを教えてください。

モラトリム : 2010年の3月末にふと思い立って、5月1日にネットショップをオープンしました。ポジティブな動機は日本中、世界中の人に発信できる可能性があるから。

ネガティブな動機は、実店舗を出すお金がなかったことと、以前楽天市場に出店している某美健会社のネットショップの作成と運営の仕事をしていたことがあるからネットショップ作れるし…みたいな感じで(笑)。



クラゲ : 最初にTシャツが売れたときの感想を教えてください。

モラトリム : 最初のお買い上げは忌野清志郎さんのファンのおじさまでした。めっちゃくちゃ嬉しかったのですが、興奮しすぎて発送日を間違えて送ってしまいました。初注文でミスって(苦笑)。

今でもそんなに沢山売れている訳ではないですが、コアな音楽ファンの方が多く感想メールをくださったり、Tシャツにほぼ関係のないブログ(ほとんど音楽雑記)を読んでくださっているというメッセージがあったり、多分他のお店よりも、お客様との距離が近い感じが嬉しいです。

ベイビーポータブルロック
ベイビーポータブルロック

クラゲ : ネットでTシャツを販売されてみていかがですか?

モラトリム : ネットでTシャツを販売しているというか、まだ売り上げで生活がなりたたないので、バイトを2つかけもちしているのが大変です(切実)。

嬉しいことは沢山ありますが、一番嬉しいのは、「ライジングサンフェスでモラトリムのTシャツ着てる人みかけました」や、「テレビで○○さんがモラトリムのTシャツ着てたよ」、「街でおじさんがモラT着てた」などの目撃情報ですね。ライブハウスで見ず知らずの人が着てくださっていたのを発見した時は嬉しくて友達になってしまいました。

クラゲ : おおー!見ず知らずの方とお友達になったとはステキですね!その時着てくださっていた方に声をかけたときの反応はいかがでしたか?

モラトリム : もちろん「モラトリアムさんですね!」って言っていただきました。ブログを読んでくださっていて、Tシャツよりも私のブログの文章をベタ褒めしていただき、喜んで良いのかどうか複雑な気持ちになりました。嬉しかったんですけどね

裸のレノンとヨーコ
裸のレノンとヨーコ

クラゲ : Tシャツのアイデアはどのように考えていらっしゃいますか?

モラトリム : 無理に考えたりせずに、アイデアが沸いたら作る感じです。だからなかなか商品数が増えない(笑)。

クラゲ : Tシャツのモチーフにするラインナップは875さんの趣向が反映されたものと思うのですが、どのように決めてらっしゃるのですか?

モラトリム : 本当にもう、自分が好きなモチーフを気の向くままつれづれに決めています。もともと自己顕示欲でTシャツを作っているというか、趣味の合う誰かと好きを共有したい感じでやってます。

ザ・ビッグブルース
ザ・ビッグブルース

クラゲ : 自分のブランドのTシャツの中で特にお気に入りのTシャツはどちらですか?

モラトリム : 2011年夏に販売開始した「モラトリムロックンロールカレッジシリーズ」はお気に入りです。スタンダードなカレッジTシャツを、なかなか見つからないあのアーティストをモチーフにして作りました。レトロな感じを出すために、わざとシルクスクリーンの版のメッシュ数を減らしたりして、荒く仕上げています。誰にでも似あうデザインになっているんじゃないかしら?と自負しております。ブログでデザインの解説をしております。

メガネ部カレッジ バディー・ホリー部長
メガネ部カレッジ バディー・ホリー部長

クラゲ : 他のブランドに「ここは自慢できる」というところは?

モラトリム : お洒落すぎないところかしら?気取らず、肩肘はらず、デイリーユースのTシャツを心がけて作っています。幅広い年齢層のコアな音楽ファンに向けて発信できたらいいなぁ。シンプルだけど、ちゃんと個性を主張する、かゆい所に手が届く、そんなTシャツ。

クラゲ : 875さんにとってTシャツとは?

モラトリム : 一番身近な自分を発信するメディア。

クラゲ : 875さんが気になるTシャツブランドを教えてください。

モラトリム : ベタですが、やっぱり「ユニクロのUT」はすごいですね。メジャー所からマイナー所まで面白いアーティストやレーベルや会社とコラボしていて、しかも値段は安い。ユニクロの店舗はどこにでもありますし、本当にUTは敷居が低くて奥が深くてすごいなと思います。

あとは、Tシャツブランドじゃないですが、ロックTシャツがやっぱり好き。好きなアーティストのバンドT着てるヤングを街で見かけたりしたら、嬉しくてニヤニヤしちゃいます。ニルヴァーナやハイロウズ、ラモーンズのTシャツ着てる男子高校生とか、かわいすぎて萌え死にしそうになることもしばしば。

明らかにファンではなく近所の平和堂的量販店で購入したっぽいストーンズのベロアイコンのTシャツ着てるおばちゃんとかには、別の意味でニヤニヤしちゃいます。

クラゲ : 確かに意図を理解されずに着られているTシャツってありますよね。僕は家の近所でメガネのまじめそうな女子高生が HOOTERS のTシャツを着ていてビックリしたことがあります。

オーバードーズプラチナブロンド
オーバードーズプラチナブロンド

クラゲ : 今後の目標を教えてください。

モラトリム : 来年までにバイトを1つ減らすこと!(切実)今はまだ、Tシャツが本業って胸張って言えないですから。趣味でTシャツ作ってるフリーター(35 歳独身女性)ですから。親の風あたりが冷たいったらないです。そのためにも、魅力的なTシャツをもっと作って、粘り強く発信していかねば…

あと、Tシャツ関係ないですけど京都や関西の音楽を応援したいです。モラトリムを始めて、モデルやイベントでいろんな方と関わって、ファンだからモデルやイベント出演を依頼する訳ですが、関わるとますますファンになってしまって…応援したい気持ちがメキメキと、汲めども尽きぬ井戸のように溢れだしています。バンドTシャツを作ったり、音源をホームページで販売したりして、微力ながら応援中です。

白い100万ドルのギタリスト
白い100万ドルのギタリスト

クラゲ : 東京Tシャツ部をご覧の皆様に一言いただけますでしょうか。

モラトリム : モラトリムは他のインディーズTシャツブランドと比べて、まだぽっと出の駆け出しの赤ん坊みたいなブランドですが、ゲームキャラクターデザイナーの倉島一幸さんとの架空 RPS Tシャツ企画や、某CSチャンネルの人気コーナーに出演予定など、Tシャツで面白いことしようぜ!という心意気があります。

華美すぎないけど、魅力的なデザインで、アイデンティティを発信していきたいと思っていますの。ご存じない方は、是非一度遊びに来てください。ご存じの方は、今後もモラトリムに期待と応援をよろしくお願いします。

そしてクラゲさんに一言。モラトリムをはじめた時、東京Tシャツ部でインタビューしてもらうっていうのが憧れでした。連絡いただいて、本当にうれしかったです、ありがとうございます。

クラゲ : 喜んでいただけまして、こちらこそうれしいです。是非バイトが減らせるようにもっともっと売れるように願っておりますね。今日はありがとうございました。

モラトリム : ありがとうございました。



インタビューはこれで終わりです。

「三十路を越えたあたりから、バンドTシャツを着ると悪目立ちしてしまうので、以前から、シンプルな音楽モチーフのTシャツが欲しいと思っていたんです。で、ないのなら自分で作ってしまおうかな」というきっかけでブランドをはじめたモラトリムさん。このきっかけ通りの、いくつになっても着られることの出来るTシャツばかりです。

好きが高じてTシャツを作っている姿勢がサイトやブログからも伝わってきます。それだからこそ色んなアーティストの方と一緒にTシャツが作成できるのかもしれませんね。

音楽好きの方は絶対に見ていただきたいブランドさんです。

ということで、今回ご協力いただいた「モラトリム」のサイトはコチラ。

 モラトリム
 http://moratorim.shop-pro.jp/

このインタビューを読んだ後にTシャツを見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

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