第103回目「Tシャツブランドインタビュー」~ hellbent lab. 編

第103回目のTシャツブランドインタビューは「hellbent lab. 編」です。

hellbent lab.のサイトはこちらです

 hellbent lab.
 http://hellbent.kyo2.jp/


今回のインタビューは、「hellbent lab.」です。

インターネットでのTシャツ販売とともに、関西での「Tシャツワークショップ」も精力的に行っているブランドさん。どうしてTシャツワークショップを行うようになったのでしょうか?

さて、今回はどういうお話が飛び出すでしょうか?お楽しみに。

第103回目「Tシャツブランドインタビュー」~ hellbent lab. 編 (2011/8/10収録)

クラゲ : 今日はよろしくお願いします。

hellbent lab. : よろしくお願いします。

クラゲ : まず最初にブランドの自己紹介をお願いいたします。

hellbent lab. : hellbent lab. のトッシーと申します。日常にある「これっておかしいんと違う?」というふとした疑問や、問題点をあまりメッセージ性を全面的に出さないで、自分なりにアイロニーと少しの毒とクスっとした笑いを込めて日々、精進でTシャツを作成しています。あと、カフェや様々な施設でTシャツのワークショップも開催しています。

Blowing deer〈吹奏鹿〉
Blowing deer〈吹奏鹿〉

クラゲ : ブランド名「hellbent」の由来を教えてください。

hellbent lab. : たまたま、辞書を引いていたら、「がむしゃら(必死)= hellbent 」という文字を見つけて、常に何事でも全力で取り組む姿勢で生きていたいという思いもあり、即、決定しました。

そして、以前は「hellbent.tv」というTシャツブランドの屋号を名乗ってました。こちらは 「hellbent T-shirt Vision」 の略です。今は【グラフィック】【Tシャツ】【ワークショップ】3つの軸は自分中で全て繋がっているので、この3つを総称して「hellbent lab.」と統一して名乗っています。



クラゲ : トッシーさんがTシャツを作り始めたきっかけを教えてください。

hellbent lab. : 本業のグラフィックデザインの傍ら、商業デザイン以外で何かを表現をしたいと想い、以前から大好きだったTシャツを自己表現媒体として選びました。あと、単純に大好きだった「キング・クリムゾン」や「ソフト・マシーン」などの「ジャーマンロック(クラウトロック)」のアーティストTシャツが欲しくても無かったので…、なら自分で作ってしまおう。と思ったのもキッカケの一つです。

kakeai〈掛け合い〉
kakeai〈掛け合い〉

クラゲ : 確かに好きなアーティストのTシャツって欲しくなっちゃいますよね。そこからネットでTシャツを売り始めたきっかけを教えてください。

hellbent lab. : 外国の友人が本国に帰国する際、自分のデザインしたTシャツをプレゼントしたんですが、帰国してから街中を歩く度に「このTシャツはどこで買ったの?HPは?」と聞かれたそうで。その友人から「ぜひ、作った方がいいよ」と薦められたのがきっかけです。

クラゲ : それはすごいですね!実際にTシャツを販売して初めて売れたときのことを教えてください。

hellbent lab. : サイトを立ち上げる前で、セレクトショップをしていた友人が購入してくれたのが最初です。自分としてはデザインに自信あったのですが、「ええ~ほんまに買ってくれるの?!」という申し訳ない気持ちの方が強かったですね(笑)

クラゲ : デザインに自信があった一方で、申し訳ない気持ちもあったってのが複雑な感じですね(笑)。インターネットでTシャツを販売されてみていかがですか?

hellbent lab. : 「以前から見ていて欲しいと思っていました」と言って購入して頂いたりしてうれしいですね。一方大変なこともあって、それはもう単純にHP作成が苦手な事です!本来、デザインをする為に「仕方なしに」PCを使用しているくらいですから(苦笑)

ひじ王子
ひじ王子



クラゲ : サイトを拝見するとTシャツワークショップを頻繁にされてますが、ワークショップを行おうと思ったきっかけを教えてください。

hellbent lab. : 京都で町家のカフェを友人と立ち上げた時(現時点では退いています)に、イベント企画の担当だった時期がありました。その頃、周りの知人で本業とは別にご自身でイラストを描いている人が多かったのですが、せっかく描いたイラストを発表できる場がない、でも人に見てもらうのは恥ずかしい…といった事をよく聞いていました。

それではもったいない!と思い、「だったら、Tシャツにプリントして町家で展示したら面白いんじゃないか…」と考え、イラストを描いている人達にTシャツのレイアウトの仕方等を一緒に考えてTシャツを作るようになりました。

poison
poison

この時に、皆さんがTシャツを作って、完成した時の笑顔がとても素晴らしく、「Tシャツを創るっていうのは限られた人だけがするものではない」「モノ作りの楽しさをもっと広めていきたい」と思ったのがきっかけです。結果的にこの時の企画は『100人のTシャツ展』と題して、Tシャツで町家を埋め尽くしたイベントとなりました。

クラゲ : 大きなイベントにまで発展するとはすごいですね。現在も継続的にワークショップをされてますよね。

hellbent lab. : ええ。「このワークショップの為にデザインをずっと考えていました」と言われたり、「真剣にレイアウトを考えている表情」を見たり、出来上がった時に、「その場にいる他人同士の人達から自然と大きな拍手が起きた」ときはうれしいですね。また、毎日Tシャツを作っている僕でも考えないようなレイアウトを見て刺激を受けたりと、ワークショップをやっていて楽しいことは沢山あります。

一方大変な事は、機材搬入ですね。特にプレス機の移動が大変で、大きくてとにかく重いんです!大人2人掛かりでやっと移動できる程で冬でも汗だくになります(笑)。この搬入が楽になれば、もっとあちこちでモノ作りの楽しさが広まるのに…と思います。

マンドラゴラ
マンドラゴラ



クラゲ : トッシーさんはTシャツのアイデアをどのように考えていらっしゃいますか?

hellbent lab. : 日常の疑問や不満などを感じたら、それにあった素材を見つけて組合わせ完成させていく感じです。

クラゲ : ご自分のブランドのTシャツの中で特にお気に入りのものはどちらですか?

hellbent lab. : その時々で変わりますが、今は二つあります。

まず一つは「集団気絶」です。これは、たった一つの素材ですが、色を変え、数を増やし、大小の大きさを変え、プリントする時に、空白や遠近感を意識して、常に想像出来るところです。音楽で言えばリミックスしている感じに近い感覚でいつも作っています。

集団気絶
集団気絶

もう一つは「ラバーマン」です。これは、当 hellbent lab. のオリジナルキャラクターです。形状は変化しませんが、色に変化を持たせて常に“遊び”感覚を意識して作成しています。また、親子で購入してくれるお客様が多いデザインです。

ラバーマン
ラバーマン



クラゲ : 他のブランドに「ここは自慢できる」というところは?

hellbent lab. : 当方の作成方法は版下を用いず、一枚からフルカラーで作成できるのですが、プリントの絵柄は全てカッターで手切りしています。カッティングプロッターというマシンもあるんですが、マシンでは本当に細かい部分を切るのが出来ないので、すべて手作業でカットしています。手間は大変かかりますし、作業効率は非常に悪いですが、こうする事によって、この世で『世界でたった一つのオンリーワンデザイン』が出来るからです。

また、熱転写プリントはすぐに色落ちしたりひび割れたりと思われがちですが、当方の作成方法では洗濯しても、ほとんどひび割れたり、色落ちがしないところも自慢です。

鳥籠帽の男
鳥籠帽の男

クラゲ : トッシーさんにとってTシャツとは?

hellbent lab. : 死ぬまで続けていきたいライフワークです。

クラゲ : トッシーさんが気になるTシャツブランドを教えてください。

hellbent lab. : 海外の音楽系Tシャツやグラフィックデザイナーが創るTシャツです。常に自由な発想とプリント技法で刺激を受けます。

傘紳士
傘紳士

クラゲ : 今後の目標を教えてください。

hellbent lab. : お客様が来る度に、常に新しいデザインがあり、その場で即、購入が出来、そしてTシャツワークショップが出来る「Tシャツカフェ」を作りたいですね。Tシャツワークショップで参加された方の感動した笑顔を見るのが本当にうれしいので。

クラゲ : 最後に東京Tシャツ部をご覧の皆様に一言いただけますでしょうか。

hellbent lab. : 好きなモノは続けていきましょう!継続はチカラなり。そして、これからもよろしくお願い致します。

クラゲ : 今日はありがとうございました。

hellbent lab. : ありがとうございました。



インタビューはこれで終わりです。

商業デザインをされていたトッシーさんが、もっと他の表現をしたくてTシャツを選んだというところ。また、外国の友達にプレゼントしたTシャツが「どこで買ったの?」というところは、Tシャツがトッシーさんを導いていたのかもしれませんね。

また、カフェを立ち上げたときに企画した「100人のTシャツ展」がきっかけで、「Tシャツワークショップ」を行おうと思ったエピソードが素敵ですね。トッシーさんの今の悩みである、「プレス機の移動が大変…」という問題点が解消できる方法をご存知の方がいらっしゃったら、是非教えてくださいませ。

そして、以前からTシャツデザインを見ていて独特の雰囲気だなあ、と思っていたのですが、【大好きだった「キング・クリムゾン」や「ソフト・マシーン」などの「ジャーマンロック(クラウトロック)」のアーティストTシャツが欲しくても無かったので…、なら自分で作ってしまおう。と思ったのもキッカケの一つです。】というお答えで納得しました。そういうことだったんですね!

ということで、今回ご協力いただいた「hellbent lab.」のサイトはコチラ。

 hellbent lab.
 http://hellbent.kyo2.jp/

このインタビューを読んだ後にTシャツを見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

あわせて読みたい