第83回目「Tシャツブランドインタビュー」~ ワンダーTシャツフェスティバル 編

第83回目のTシャツブランドインタビューは「ワンダーTシャツフェスティバル 編」です。

ワンダーTシャツフェスティバルのサイトはこちらです

 ワンダーTシャツフェスティバル
 http://www.mars16.com/wtfneo/


今回のインタビューは ワンダーTシャツフェスティバル さんです。

Mars16 主催によるこちらのイベントは、秋葉原の三月兎を舞台に、各ブランドがしのぎを削る異色イベント。現在(2011年2月)で88回目の回数を重ねる老舗イベントでもあります。

ということで、Mars16 の less さんにお話を伺いしました。

第83回目「Tシャツブランドインタビュー」~ ワンダーTシャツフェスティバル 編 (2011/1/19収録)

クラゲ : 今日はよろしくお願いします。

WTF(N) : よろしくお願いします。

クラゲ : 最初に「ワンダーTシャツフェスティバル」というイベントの自己紹介と、スタートしたきっかけを教えてください。

WTF(N) : はい。WTF(N)は、Mars16 が主催している「Tシャツブランド No.1 決定ガチ勝負 Live イベント」です。売れた枚数で順位を争い、各回でチャンピオンを決定するというイベントです。

このイベントを始めたきっかけですが、最初は秋葉原の「メッセサンオーカオス館」で僕ら Mars16 のゲームTシャツが販売されていたんですよ。それは2000年代初頭の頃でそこでは僕ら Mars16 のほかに、KING OF GAMESPOLYGRAPH のゲームTシャツも販売されていました。

ショップで販売してもらうのと同時に、自分たち自身でも何かゲームTシャツにちなんだイベントを秋葉原でやってみたいなぁ、とも思っていました。

そんなとき、ちょうど販売店になった 三月兎さん(※1) から「イベント会場として使えるところならあるけど」とお話がいただけ、即ノリで「やろう!」となり、「ファミコンプリートTシャツ」という名前のゲームTシャツオンリーのイベントを月一回開催しだしたのがきっかけです

 (※1)別名「秋葉原のヴィレッジバンガード」と呼ばれる電脳雑貨店舗。当時の会場は様子はこちら

クラゲ : 「ワンダーTシャツフェスティバル」というイベント名の由来を教えてください。

WTF(N) : 「ファミコンプリートTシャツ」第3回開催時に当時親交が深かった「コアチョコ(ハードコアチョコレート)」と「イナズマ・チャンピオン(※2)」というブランドが一緒に販売をしてくれることになったんですが、彼らは全くゲームとは関係のないTシャツをリリースしていたんですよ。で、「これはイベント名を変えなきゃいけない」という必要性に迫られました。
ワンフェス(※3)という大きなイベントのTシャツ版みたいなイメージで「ワンTフェス」っていいんじゃないかなって話になりまして「ワンダーTシャツフェスティバル」となりました。併せて、省略形の「WTF」というのがスラングでかなりヤバイ意味を持ってましたので、そういうところからも採用と相成りました(笑)。

ちなみに現在は毎日開催という形態になったので「ワンダーTシャツフェスティバル(ネオ)<略称 WTF(N) >」と「ネオ」が付いた2度目の名称変更を行っております。

 (※2)現在、ブランド活動休止中。活動当時のインタビューがタモリさん情報サイト「TAMORI MUSEUM」にありました。

 (※3)「ワンダーフェスティバル」。世界最大のガレージキットのイベント。



クラゲ : イベントを運営されてみていかがですか?

WTF(N) : 一番大きなことはやはりお客様と実際お会いできること、これに尽きます!いろいろ教えてもらえることも多いですし、それが次の作品に繋がっていくきっかけになったものがほとんどだと言ってもいいくらい。毎月秋葉原に行くのがいまでも楽しみで、スタッフが増えた現在も僕自身2日間は必ず会場に立つことにしています。

また、このイベントの大きな特徴でもあるのですが、売れたブランド、売れたアイテムが厳密にお客さんにバレてしまうことが大きな特徴ですかね。まあー、嘘がつけません(笑)。チャンプのブランドというのはお客様の売上でその位置(トップ)にいますから。

クラゲ : 「ワンダーTシャツフェスティバル」の名物ルールに「最下位のブランドは次回参加停止」がありますが、このルールが誕生したきっかけを教えてください。

WTF(N) : イベントを始めてから、来るもの拒まずな姿勢でやっていたので、ブランドがどんどん増えていき、並べるスペースに苦労して、もうドン・キホーテもびっくりの圧縮陳列になってしまった時期があったんですよ。

初期の会場「三月兎」は普通の民家を使用した店舗で、二階の六畳間(畳敷き)を使ってましたから(爆)、そこに15ブランドを扱えたのがが奇跡だったんじゃないかなと。15ブランドが色々なTシャツを出している上にサイズ展開もあるので、アイテムの種類となると、もう六畳間に入りきらないくらいに…。

その会場でいいことは沢山あったのですが、一方でともかく作品が探しづらかった(苦笑)。陳列も納品に来た順で棚に並べていたので、「ちくわぶ」は、もう棚に並べずにダンボールのまま置いて帰ったりとか。(それでも2位になっていたから彼は凄いんですが… 笑)

で、もうブランドは増やせない、けど未知のブランドは増やしたいというジレンマに陥りまして。そんなときの打ち上げで「じゃあ最下位はお休みにしようよ」って話になりこのルールが誕生しました。提案はハードコアチョコレートの MUNE さんだったかな?



クラゲ : イベントを開催していて、印象に残るエピソードを教えてください。

WTF(N) : びっくりしたのは、お客さんが自分のひいきのブランドをチャンプにするために、そのブランドのTシャツをどんどん買ってくれるというアクションを起こしてくれたことです。そして、そのようなお客さんは回を重ねると「WTFコアファン」となっていきました。

このコアフアン誕生のきっかけが RED BAZOOKA です。 RED BAZOOKA を王者にするためにお客さんもがんばるというWTFコアファンにより、イベントも盛り上がっていきました。初期王者の一角である RED BAZOOKA というのはそういう意味でも偉大なブランドです!

その後、 mixi の 「Tシャツワンダーフェスティバルコミュ」 で1時間おきに順位速報を流すようにしたところ、その速報を見てすぐ会場に駆けつけ、自分のお気に入りのブランドを買っていかれるパターンが増えましたね。

レジを打ちながらパソコンで速報を流しているときは、リアルタイム中継して、そのままTシャツ売れることってあるのかなぁ、くらいに思ってましたが、実際に売れたとき、ネットの書き込みがきっかけで実際にTシャツ売れるとは凄いなあって思いました。

元々お客さんだった方がブランドになって WTF(N) に参加するようになったというのも僕の中では感慨深いです。

青空一家 」や「FFF ( funny faker’s factory ) 」は Mars16 からリリースしたインベーダーTシャツを買ってくれていたお客さんでしたし、 WTF(N) のコアなファンだった「 Xasso 」さんは今や WTF(N) の中核を担うブランドとして活躍されています。そういったムーブメントの原始になれたことはとても嬉しいです。

クラゲ : 他のイベントと比べて「この点がうちのイベントは違うぞ」というポイントがございましたら、教えてください。

WTF(N) : ともかくシビアなところ。

売れなくなるのも一瞬ですし、前月が良かったからといって次もいいとは限らないんですよ。毎月毎月が本気になれるし、ブランドさんもその辺の意識から新作を手がけることが多いんじゃないでしょうか?あと次々強豪がやってくるってことですね。常に最新のTシャツが WTF(N) にはあります。



クラゲ : 今後の目標を聞かせてください。

WTF(N) : 昔と比べるとスタッフが増えて、いろんな面で昔のような感じではなくなっています。これが「らしくない」と思われる方も多いこともわかっていますが、ともかく立ち止まらずもっとビックリしてもらえるようなくらい面白い空間にしていこうと考えています。

現在は「ハンデ制」を導入し、チャンピョンは次回よりハンデポイントをつけています。Mars16 は「マイナス120枚」というところからスタートしていますが、チャンプになろうと日夜作品を作っています。ともかく皆さんに日々ワンダーを見てもらえるようになるのが今の目標と言っていいのではないでしょうか?

クラゲ : 今日はありがとうございました。

WTF(N) : ありがとうございました。



インタビューはこれで終わりです。

2004年から毎月開催されているという、鉄人もビックリのイベントなのですが、ただ回数を重ねているだけではなく、進化し続けているイベントでした。

以前はお客様だった方がブランドとして参戦というのは、歴史が感じられます。そして、今この瞬間も伝説は作られています。歴史の紡ぎ手になりたい方は、是非秋葉原三月兎に足を運んでみてください。

ということで、今回ご協力いただいた「ワンダーTシャツフェスティバル」のサイトはコチラ。

 ワンダーTシャツフェスティバル
 http://www.mars16.com/wtfneo/

このインタビューを読んだ後にTシャツを見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

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