第75回目「Tシャツブランドインタビュー」~ミックデザインファクトリー編

第75回目のTシャツブランドインタビューは「ミックデザインファクトリー編」です。

ミックデザインファクトリーのサイトはこちらです

 ミックデザインファクトリー
 http://www.micdesign.net/


今回のインタビューは ミックデザインファクトリー さんです。

趣味が高じてTシャツを作成するようになったミックさんは会社員。そのようなミックさんからどのようなお話が伺えますでしょうか?お楽しみに。

第75回目「Tシャツブランドインタビュー」~ミックデザインファクトリー編 (2010/9/15収録)

クラゲ : 今日はよろしくお願いします。

ミックデザインファクトリー(以下:ミック) : よろしくお願いします。

クラゲ : まず最初にブランドの自己紹介をお願いします。

ミック : ミックデザインファクトリーです。シンプルでお茶目なTシャツをせっせと手作りしてます。

クラゲ : 「ミックデザインファクトリー」というブランド名の由来を教えてください。

ミック : 名前が「ミキオ」なのでずっと「ミック」と呼んでました。自分で自分のことを。だから「ミックデザインファクトリー」なんです。ちなみに、人から「ミックさん」と実際に呼んでもらえるようになったのは、ブランド始めてからかも。(笑)

SARA-DAY NIGHT FEVER
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クラゲ : ミックさんがTシャツを作り始めたきっかけを教えてください。

ミック : 単色でプリント面積の少ないデザインが好きなんですが、なかなか売ってなくて。だったら自分で作ってしまおうと。最初はアイロンプリントから始めて、その後「Tシャツくん」でシルクスクリーンプリントを始めました。Tシャツくんを作ってる太陽精機さんの本社で実際に研修を受けましたが、とにかく最初は難しかったですね。試行錯誤の連続でした。

クラゲ : その時は趣味として作ってらしたんですか?

ミック : 最初は完全に趣味です。

クラゲ : どういうTシャツを作ってましたか?

ミック : 意味不明の英単語をプリントしてました。その時に流行ってたサーフブランドのロゴをちょっともじったり。自分では「COOL!」と思ってたのですが、今思い出すとちょっとヤバイ感じですね。

クラゲ : そこからネットでTシャツを販売するようになったのはどうしてですか?

ミック : 2005年のことだったと思いますが、キッカケはよく覚えていないんです。ホームページビルダーでサイトを作ったら、たまたま形になってしまって、そのままズルズル来たような感じでしょうか。ちなみにサイトのデザインはそれから一度も変えてません。

フレーム切ってるのはヤバイと、当初よりTシャツ仲間から言われ続けていますが、もうサイトの作り方なんて忘却の彼方、作り直せないんでそのまんま、というのが生々しい真実です。

ファミレスパンダ
ファミレスパンダ



クラゲ : 最初にTシャツが売れたときはいつでしたか?

ミック : 2004年10月に出店したイベント「Tシャツラブサミット」です。開場するやいなや、バーッと走ってきて即効でウチのTシャツを買ってくれたお客様のことは一生忘れられませんね。聞くと、ウチのWEBサイトを事前にチェックしてこれを買おうと決めてくれてたとのこと。言葉では言い表せないぐらいジーンときました。今でもよく思い出しますよ。

クラゲ : ネットでTシャツを販売されてみていかがですか?

ミック : 大変なことはそんなにないです。いやあります!営業の仕事をしているサラリーマンなので、どうしても夜は飲みに行っちゃうんですが、泥酔し真夜中に帰宅したときに限って、ネットで急ぎの注文が入ってたりします。マーフィーの原則になぞらえ「ミックの原則」と呼んでます。注文欲しけりゃ飲み歩け!です。(笑)

真夜中の1時に、泣きながら版下洗って刷ってることはよくあります。

YASHICHI
YASHICHI

一方、嬉しいことはたくさんありますよ。一番嬉しかったのは、毎年注文をくださる恋人同士の方がいて、時には男性の方が「彼女へのプレゼントに」と。そしてある年には女性の方が「彼氏へのプレゼントに」と。何年かそういうお取引が続いたある日、「僕ら結婚することになりました」とのお便り。

そのときの嬉しさ、感動はハンパじゃないです。お会いしたこともないお二人なのに、Tシャツを介してその方々の人生にちょっとだけでも関われた。Tシャツ屋やってて良かったなぁと心底思いました。

クラゲ : Tシャツアイデアはどのように考えてますか?

ミック : ものすごい数のデザインを作り、数か月または数年寝かして、だんだんと形にしていく、という感じ。寡作で名の知れた?ミックデザインファクトリーの真実は、実はデザインができないんじゃなくて、できすぎて、作業しきれなくて、ちょっと面倒になって放置されていくという事に他なりません。

具体的な手法としては、画用紙に落書きしながら作っていくことが多いですね。



クラゲ : 自分のブランドのTシャツの中で特にお気に入りのものはどちらですか?

ミック : 飽きやすい性格なので、自分のTシャツの中でも、特定のコレが好きというのはあまりないです。強いて言うと、「DIET」というTシャツ。

DIET
DIET

絶対にスポーツクラブや、ジョギングに着て行くことのできないTシャツです。本当はダイエット目的で始めたスポーツなのに、健康のためです、とか人には言ったりするじゃないですか。このTシャツ着てると、そういうのが一切通用しなくなる。このくだらなさが(今は)気に入ってます。

クラゲ : 他のブランドに「ここは自慢できる」というところは?

ミック : 自宅の工房ですべて手作りしているところです。版下作り、プリント、すべて手作業。そしてタグもミシンではなく、なんと手縫いです。商品に添付しているPOPもPCとプリンターで1枚ずつ手作りしています。業者さんで刷ってもらう方がクオリティ的に優れていることもあるでしょうけど、発注ロットや在庫管理が大変になると自分のペースが崩れてしまいそうで、いまいち踏み切れないんです。

でも今はこれでいいと思っています。実際。手作りは楽しいですから。

STAFF
STAFF

クラゲ : 気になるTシャツブランドを教えてください。

ミック : 個人的に好きなのはCAPITAL RADIO ONEさんですね。自分もロック好きなので。いつかこういうTシャツを作りたい、と強烈にモチベートしてくれるデザインが多いです。

あと正月どらいばーさんです。発想力がすごいです。絶対自分には真似できない。イベントの時に、Tシャツ交換させていただいたのがファンとしては密かな自慢です。

そしてやはりTシャツ・マイナーリーグを一緒にやってる盟友のイレギュラーさん、スコーピーさんです。気さくな人柄が魅力的なお二人なんですけど、Tシャツに向かい合う時はいつも真剣。お二人とも、とことん実力者。とても刺激になります。



クラゲ : そんなミックさんにとってTシャツとは?

ミック : なんですかね~。5年前はズバリ言えたような気がしますが、最近ちょっとよくわからなくなってます。「NO T-shirts,NO Life」とまで言えるパワーはもう自分にはないかも。

今はポロシャツとか速乾素材の無地Tに凝ってる軟弱者です。オジサン化が進んでるのかな。(笑)

クラゲ : 今後の目標を教えてください。

ミック : とにかく続ける。奇跡が起きて100万枚のベストセラーTシャツを作ってしまうまで頑張る。でも差し迫ったTO DOは、古臭~いWEBサイトを早々にリニューアルするということですかね。ハハハ…。

また来週
また来週

クラゲ : 最後に東京Tシャツ部をご覧の皆様に一言いただけますでしょうか。

ミック : 細々と頑張っていきます。しかし、本業はサラリーマンなので転勤があります。ブランドを立ち上げてから、埼玉県、そして兵庫県と移り住みました。さぁ次は、あなたの住む街へ行くかもしれません!応援どうぞ宜しくお願いいたします!

クラゲ : 今日はありがとうございました

ミック : ありがとうございました。



インタビューはこれで終わりです。

会社員と平行してTシャツ屋をする楽しさ、辛さが聞けたインタビューは今回が初めてではないでしょうか。真夜中の1時の作業の辛さがある一方で、猛烈な喜びを感じる瞬間もあるというステキなエピソードありがとうございました。

ということで、今回ご協力いただいた「ミックデザインファクトリー」のサイトはコチラ。

 ミックデザインファクトリー
 http://www.micdesign.net/

このインタビューを読んだ後にTシャツを見てみると、新しい発見があるかもしれませんよ。

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